公的助成による研究
シェフラーは、カールスルーエ大学(KIT)との共同研究プロジェクト「電気自動車のための最適なエネルギー効率を持つインテリジェント・アシスト・ステアリングシステム」が2015年の1月からスタートしていることを発表した。
このプロジェクトは、新しいステアリングのコンセプトに焦点を当てており、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)から3年間でおよそ60万ユーロが助成される。
エネルギー効率の最適化によりコストダウン
従来の車両では、内燃エンジンは、車の速度を速めるだけでなく、組み込まれたアシスト・ステアリングシステムにエネルギーを供給しているが、このアシスト・ステアリングシステムは、ホイールの動力伝達部における負担を軽減している。
電気自動車では、エネルギーはバッテリーから来るため、結果としてレンジが削減される。研究プロジェクトでは、ステアリングシステムは、個々の車輪に伝達されるドライブトルクのインテリジェント制御により、エネルギー効率の高い方法でアシストされる。
プロジェクトマネージャである、シェフラーのマルセル・マイヤー博士と、KITのマイケル・フレイ博士は次のように説明する。
「新しいステアリングシステムは、電気自動車において、必要なシステムコンポーネントが少なくて済むため、重量とエネルギーを節約した電気自動車が実現されます。これにより、電気自動車はより低価格となり、より長距離の走行を提供します。」(シェフラー HPより引用)
車輪が個別に駆動
このプロジェクトの基本的な考え方は単純である。電気自動車の車輪は、全車輪に等しい力が加わる内燃エンジンの車とは対照的に、電気モーターによって個別に駆動される。
左側の車輪が右側に比べて、より多くのドライブトルクを道路に伝達すれば、前輪を回したり、ステアリングのための付加的なエネルギーを消費したりすることなく、車両は右側に加速される。
シェフラーのメイヤー氏は、「ステアリングのアシストは、インテリジェント制御システムと、適切なホイールサスペンションを用いてドライビングされている時に実行されます。渋滞している時のステアリングは、従来の設計における課題として残っています。」と付け加えた。
プロジェクトの一環として、コンセプトが実験によって証明され最適化されるために、機能的な実験検出装置が構築された。また、昨年に大学生が参加したグループ「KA-RaceIng」によって作られた、KITのフォーミュラ学生レーシングカーに、システムを実装することを計画している。
(画像はプレスリリースより)

シェフラー プレスリリース
http://www.schaeffler-group.com/