金属を複合素材に置換 約5年後の実用化目指す
ジョンソンコントロールズは1日、金属類の使用を抑え、その代替として複合素材を用いた座席の開発を進めていることを明らかにした。同社では2019年の実用化を目指し、開発を進める方針だ。
革新的な工程で高性能な製品を生み出す「CAMISMA」
この自動車用座席に関する研究プロジェクトは、「CAMISMA(carbon-amide-metal-based interior structure using a multi-material system approach)」と呼ばれるもの。
座席の製造に際しては、安全性に関わる要件をすべて満たしつつも、集中的かつ効率的なカーボン繊維の扱いを、1製造ライン当たり20万ユニットの大量生産において達成している。
こうした革新的な工程を経て製造されたプロトタイプは、現行の素材で製造された座席と遜色ない強度を実現しており、後方からの衝撃による衝突試験でも良好な結果を残している。
また座席は従来品と比べ40%以上の軽量化に成功。さらに必要な取り付け部品の点数を減らすことで、組み立てに要する製造工程とコストの削減にも成功している。
未来につながるプロジェクトを目指して
こうしたプロジェクトは今年、“グリーン”カテゴリーにてCLEPA (European Association of Automotive Suppliers) Innovation Awardを受賞。持続的なCO2削減につながる、未来志向のソリューションである点が高く評価された。
ジョンソンコントロールズのアンドレアス・エッピンジエ氏によれば、カーボン素材の製品は強度や柔軟性について優れた特性を持つ半面、自動車向けの大量生産にはコストの面で不向きであったという。
同氏は今回のCAMISMAプロジェクトについて、採算性を高めるとともに、カーボン繊維を元にした材料系に対する持続的なアクセス環境を整えることが目標だと語っている。
(画像はニュースリリースより)

ジョンソンコントロールズ ニュースリリース
http://www.johnsoncontrols.com/content/us/en/news