雑音を96%カット
三菱電機株式会社は、カーナビゲーションシステムなどでハンズフリー音声通信を行う際の、ノイズによる音声通話品質の劣化を大幅に改善する画期的なノイズ抑制技術を開発した。
従来の機能では抑制することが困難であったウィンカーやワイパーなどの突発的な変更音を含む、周囲の雑音を96%除去することが可能となり、聞き取りやすい音声通話が実現される。
2018年に、この新技術をカーナビゲーションシステムに搭載することを目指しており、また、工場やエレベーターなどの雑音の多い環境における音声通信用のアプリケーションへの適用も検討している。
機械学習技術を採用
今回の開発技術では、人間の声帯の振動や、肺・声道の形状から決まってくる音声の特徴付けを行い、音声モデルを構築。その音声モデルを利用して音声と非音声を明確に区別する、人工ニューラルネットワークに基づく機械学習技術を採用している。
大量のデータを使用して、ウィンカーやワイパー、エアコンからの車体内部からのノイズ、道路や他車両からの車体外部からのノイズを含む、車内に緩やかに発生するノイズと突発的に発生するノイズの両方に対処する方法を学習する技術である。
この画期的なノイズ抑制技術により、従来システムと比較して、ハンズフリー音声通信の品質が大幅に改善された。
この三菱電機の新システムは、テストによると、従来システムの78%に対して96%車内雑音を除去。また、ユーザーが聞き取りやすい音声に改善されたと認める平均評価スコアは、従来システムよりも0.7ポイント向上した。
突発的なノイズに対応
従来のノイズ抑制技術は、スピーカー用のエコーキャンセルやヘッドホン用のアクティブノイズキャンセルなどの用途に使用されている。
しかし、車内のハンズフリー音声通信の場合、従来の技術では、道路からのノイズや、風、エアコンの音などの緩やかに発生するノイズには対応できたものの、他車両からのノイズや、ウィンカー、ワイパーなど突発的に発生するノイズを抑制することができなかった。
三菱電機は、2013年に、ノイズの多い条件下での音声認識の国際大会である「CHiME Challenge」で優勝したように、雑音除去のためのソリューションの開発において優れた実績を持っている。
(画像はプレスリリースより)

三菱電機 News Release
http://www.mitsubishielectric.com/news/2015/0217-f.html