欧州の燃料電池産業の競争力を向上
デーナは21日、3年間にわたり、次世代の自動車用燃料電池スタックの技術や材料を開発することを目的とした、燃料電池コンポーネントの開発者・学術機関・自動車メーカーBMWグループによる「Project INSPIRE」コンソーシアムに参加したことを発表した。
このコンソーシアムの総合的な目標は、高性能でゼロ・エミッションの燃料電池電気自動車の実用化を加速し、世界の舞台におけるヨーロッパの燃料電池産業の競争力を高めることである。
金属製バイポーラプレートの研究開発を担当
コンソーシアムの一員として、ドイツのバイエルン州ノイウルムにあるデーナの技術センターのエンジニアは、自動車の燃料電池の重要な構成要素である膜/電極接合体(MEA)に水素と空気を提供する、高性能金属製バイポーラプレートの設計と開発をリードする。
デーナのノイウルム工場は、シーリング技術のノウハウのためだけでなく、金属製バイポーラプレートの大量生産のために必要なスタンプ・接合・コーティングプロセスで有名である。デーナが特許を持つ金属製バイポーラプレート技術は、燃料電池業界が商業化のコストと性能目標を達成するのに役立っている。
デーナ・パワー・テクノロジーズ・グループの社長であるドウェイン・マシューズ氏は、次のように語った。
「デーナは、世界でトップクラスの燃料電池の研究開発機関が含まれる、このコンソーシアムに参加することを光栄に思っています。燃料電池や他の代替エネルギー資源のための部品を開発するリーダーとして、デーナは、現在、最先端と考えられているものを越え、パワートレイン業界の将来を推進するのに役立つ、革新的な燃料電池技術を考案するために、プロジェクトパートナーと協力することを楽しみにしています。」(プレスリリースにより引用)
多方面からのパートナーによる協働
「Project INSPIRE」は、ヨーロッパにおいて燃料電池と水素エネルギー分野の研究・技術開発・実証活動をサポートしている官民パートナーシップ、「欧州燃料電池水素共同実施機構(FCH JU)」からの、700万ユーロ以上(ほぼ800万ユーロ)の助成金によってサポートされている。
FCH JUの目標は、大量消費市場での成功に向けたコスト・耐久性・電力密度目標を満たしながら、これらの技術の導入を加速し、炭素に頼るエネルギーシステムを達成するための手段としての可能性の実現に貢献することである。
FCH JUは、欧州委員会から成っており、燃料電池と水素産業関連では「Hydrogen Europe」や、研究コミュニティである研究グループ「N.ERGHY」なども含まれる。
MEAのグローバルサプライヤーであるジョンソン・マッセイ氏は、コンソーシアムをリードし、プロジェクトの活動を調整。「Pretexo」は、プロジェクト管理のサポートを行う。
その他のコンソーシアムパートナーは、燃料電池部品ディベロッパーであるSGL Carbon社、学術パートナーであるCNRS Montpellier、VTT Technical Research Centre of Finland、ミュンヘン工科大学、ベルリン工科大学、フライブルク大学など。
コンソーシアムに参加している各団体は、燃料電池の分野において独創的で貴重な専門知識を提供している。

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