摩擦・摩耗・ノイズを低減
フェデラル・モーグルの一部門であるフェデラル・モーグル・パワートレインは、「EcoTough-New Generation」(ガソリンエンジン用)と「EcoTough-D」(ディーゼルエンジン用)という、2つの革新的なピストンスカートのコーティングを開発したことを発表した。
従来のEcoToughコーティングで証明された性能を基に開発された新しい製剤形態は、最新のダウンサイズされたターボチャジャーエンジンにおいて課題となる負荷や温度に対応しながら、エンジンの摩擦や摩耗、ノイズを低減している。
フェデラル・モーグル・パワートレインの最高技術責任者(CTO)であるジャンマリア・オリベッティ氏は、次のようにコメントした。
「原料の専門知識を適用することによって摩擦損失を低減することは、我が社がエンジンメーカーと行う仕事における重要な要素です。我が社の新しいEcoToughピストンスカートコーティングは、最新型の高効率エンジンによる高熱や高い機械的負荷の下で、ピストンの製品寿命をまっとうするために必要な耐久性の向上を提供しています。」(プレスリリースより引用)
原料配合の最適化で2種のエンジンに対応
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンは、それぞれのピストン形状と燃料の潤滑性、それらの相対的な燃焼負荷における重要な相違のために、代替ソリューションが必要だ。
フェデラル・モーグル・パワートレインは、ガソリンとディーゼルという両方の用途のために最適化された特定のコーティングを配合することにより、これらの相違に対応した。
「EcoTough-New Generation」のコーティングは、付加的な組み込み固体潤滑剤粒子を有する金属酸化物強化樹脂である。
15ミクロンの厚さで塗布されるコーティングは、市場の標準と比較して、ガソリンエンジンでのスカート摩耗を最大で40%低減し、非常に過酷な条件下で大幅に改善された疲労強度を提供。また、標準コーティングと比較して最大15%のピストン摩擦低減を提供し、直接的にベースエンジンの効率を向上させている。
様々なリグ試験とエンジンベースの開発を終えて、「EcoTough-New Generation」のコーティングを施したサンプルのピストンは、現在、自動車メーカーとの検証プログラムを完了したところである。
高性能で高い経済性
「EcoTough-D」は、乗用車と商用車におけるアルミニウムとスチール製のディーゼルピストンのために開発されてきたものであり、ディーゼルピストンのより大きな構造的剛性と、ディーゼル燃料の優れた潤滑性を活かして、異なる製剤形態を特定し、摩擦レベルの一層の向上を提供することを実現した。
炭素短繊維で強化し、固体潤滑剤として埋め込まれたグラファイトを含むポリマーベースのコーティングである同製品は、市場における従来のコーティングに比べて、ピストンの摩擦を35%低減し、また、耐摩耗性は30%まで改善されている。
フェデラル・モーグル・パワートレイン、グローバルピストンズの技術リーダーであるFrank T.H. Dörnenburg博士は、次のように述べた。
「ピストンスカートとピストンピンは、エンジン内の摩擦損失の約17%を占めています。完全に自動化され、大規模な生産プロセスを使用したピストンスカートコーティングの適用によって、経済的なコスト目標内で、優れた耐摩耗性と摩擦特性を達成することが可能となります。」(プレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより)

Federal Mogul Press Release
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