イギリス政府も後援のプロジェクトから新技術
GKNは9日、産学協同の研究プロジェクトである「Concept_e」の一環として、新たな電動ドライブライン技術の開発に成功したと発表した。
「Concept_e」は、最先端のハイブリッド車や電気パワートレインシステムを開発するべく行われている2年間の共同研究開発プロジェクトで、自動車メーカーのジャガー・ランドローバーがこれを主導。GKNをはじめ、計12の企業・団体等が産学連携パートナーとして参画している。
またイギリスの独立系政府機関であるテクノロジー・ストラテジー・ボードも同プロジェクトを後押ししており、実施に当たっては約1600万ポンド(約2960万円)の公的支援が行われているのも特徴だ。
今回のGKNによる発表は、ジャガー・ランドローバーが低炭素車ショーの「LCV2015」において、同プロジェクトの研究成果を発表することに合わせて行われたものだ。
GKNによると、同プロジェクトではマイルド・ハイブリッド電気自動車(MHEV)とプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)、フル・バッテリー式電気自動車(BEV)の設計・開発にかかる分野で、計3つの研究成果が得られたという。
2種類の「eAxles」、今後の展開へ向け手ごたえ
GKNではこれまで、三菱「アウトランダー」、BMW「I8」、そしてポルシェ「918スパイダー」といった車種の開発に携わり、各種ハイブリッド技術に関して10年間近い実績を有している。
その同社が今回「Concept_e」において設計・開発したのは、シングルスピードと2速変速の2種類を備えたBEV向けのパワートレイン「eAxles」だ。
うちシングルスピードの「eAxle」は、85キロワットの電気モーターを採用。これは車両のフロントアクセルの駆動に用いられるもので、毎分15,000回転で動作するよう設計がなされているという。
一方、2段変速の「eAxle」では145キロワットの電気モーターを採用。後輪のパワーを補助するとともに、BEVの全速度範囲にわたって電力を提供できるよう考慮されている。また既存製品に比べてギヤボックス全体の可動範囲を広げ、搭載スペースが狭い場合でも取り付けをより容易なものとした。
GKNのPeter Moelgg氏は今回のプロジェクトについて、同社における技術の柔軟性と適応性が実証されるものになったと説明。また「Concept_e」のために開発された技術は今後製品として活用できる性を秘めており、得られたデータは将来の開発に有用であろうと述べ、プロジェクトへの参画における意義を強調した。

GKN News
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