再生可能資源の拡充・多様化へ向け前進
ブリヂストンは1日、再生可能資源の拡充・多様化へ向けた取り組みの一環として、アメリカ南西部~メキシコ北部の乾燥地帯を原産とする低木「グアユール」由来の天然ゴムを採用したタイヤの開発に成功したと発表した。
従来の素材に近い性質に着目 数年にわたる取り組みが結実
乾燥地域で栽培可能な植物である「グアユール」には、組織に含まれるゴム成分が、従来タイヤで用いられてきたパラゴムノキ由来の天然ゴムに近いという性質がある。
ブリヂストンではこの性質に着目し、アメリカアリゾナ州エロイ市に114ヘクタールの農地を有する研究農場を設立。2013年9月より「グアユール」の品種改良や栽培技術の開発を試みるとともに、翌2014年9月には加工研究所となる「Biorubber Process Research Center(BPRC)」を同州メサ市に新たに設け、天然ゴムの試験生産を開始していた。
その後、同社はこのBPRCで生産された「グアユール」由来の天然ゴムそのものの性能評価に加え、タイヤとしての生産・評価を、アメリカやヨーロッパ、日本の各技術センターで実施。その結果が、今回のタイヤ完成に結びついた形となる。
天然ゴム生産地域の一極集中を解消へ
ブリヂストンによれば、タイヤ需要は世界のモータリゼーションの進展や人口増に合わせて拡大が見込まれている一方、タイヤの主原料である天然ゴムの生産に欠かせないパラゴムノキは、東南アジア地域で約9割が集中して栽培されている一極集中の状態にあるとのことだ。
同社ではこうした状況を踏まえ、パラゴムノキに代わる新たな天然ゴム供給源の一つとして「グアユール」の研究開発を推進してきた経緯がある。同社では天然ゴム生産地域の一極集中を緩和して供給の安定に結びつけるべく、今後も同社グループとして「グアユール」の栽培からタイヤ開発まで、一貫した取り組みを進めていきたい考えだ。
(画像はニュースリリースより)

ブリヂストン ニュースリリース
http://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/