今後3年間で3世代のフォーミュラEパワートレインを設計
ドイツを拠点とする自動車部品の大手サプライヤーであるシェフラーは、アウディと共同でパワートレインの設計・開発を行う広範囲な協力体制に合意したことを、6月26日のプレスリリースで明らかにした。
シェフラーとアウディは今後、フォーミュラEのマシンに使用するパワートレインに関し、3世代にわたり共同で開発を行うこととなる。今回の公式調印により、より高いレベルで長期的に協力することが可能となった。
両社による次世代のフォーミュラE向けパワートレインは、すでに基本的概念が完成しており、一部のコンポーネントはテストが始まっている。今後3年の共同開発で、ABTシェフラー・アウディ・スポーツは、レースでのさらなる成功が期待される。
2015年から始まった共同チームは2020年まで継続
これまでシェフラーとアウディは、2007年からDTMでパートナーを組み、2011年と2013年にはチャンピオンとなっている。またシェフラーは、アウディの姉妹ブランドであるポルシェともFIA世界耐久選手権でパートナーを務めている。
20年間にわたりシェフラーの研究開発部門は、将来を見通したエネルギー効率に注目し「エレクトリックモビリティ」開発の先駆者として研究を行ってきた。共同開発では、パワートレインのための電気モーターやサスペンション、そしてパワーエレクトロニクスなどを研究する予定だ。
さらにシェフラーは、レーストラックからもノウハウを学び電気自動車のコンポーネント開発を行っている。また将来のモビリティのために、自動車より小型の4輪Pedelecなどの開発にも力を入れている。
(画像はプレスリリースより)

シェフラー・プレスリリース
http://www.schaeffler.com/