フォルシア、韓国ソウル市のバスと商用車2万台を改造する契約を締結自動車業界ニュース

フォルシア、韓国ソウル市のバスと商用車2万台を改造する契約を締結

　2017年7月2日 02:00　

NOx排出を除去するソリューション

フォルシアは、同社のAmminex技術により、韓国ソウル市のバスと商用車2万台を改造する契約を獲得したと発表した。

フォルシアは、ソウル市大気汚染管理プロジェクトの一環として、韓国の環境省と契約しているILJINとCleanEarthの2社と締結した供給契約を通じて、DeNOxソリューションを提供する予定である。

フォルシアのCEOであるPatrick Koller氏は、次のように述べている。

「フォルシアの目標は、世界中の都市にフルクリーンなモビリティソリューションを提供することであり、これは商用車からの窒素酸化物（NOx）排出を除去する優れたAmminex技術を実証する素晴らしい機会です。この契約は、ヨーロッパのいくつかの都市でバスを改造している案件に続いて、この技術の最大のデモンストレーションになります。」（プレスリリースより引用）

都市の運転条件に適応

2016年にフォルシアに買収されたデンマークの技術企業Amminex社は、アンモニア貯蔵供給システム「ASDS」と呼ばれる画期的な技術を提案できる唯一のサプライヤである。「ASDS」は、NOx削減の新しいソリューションであり、NOx排出量を99％も削減することが実証されている。実際の運転条件では、3,000万キロ以上のテストで、360トンのNOxを削減している。

「AdBlue」は、都市での同じ運転条件において、NOxの量を大幅に削減している。これに対し、「ASDS」は、ディーゼル排気液または「AdBlue」を、より低いエンジン温度でも正常に動作する軽量で高効率なシステムに置き換えるものであり、これは、都市における低速の運転条件や、バス・商業用配送車のような都市の車両によく適応している。

また、Amminex社は、NOx削減システムの提供に加えて、装備された各車両の排気ガスに対するリアルタイムモニタリングも提供しており、これにより、車両とカートリッジの再充電を管理するためのデータを都市に提供する。

このプロジェクトを支援するために、フォルシアはまた、カートリッジの再充電と流通ネットワークのためのカートリッジ充填ステーションを韓国に設置する予定である。

（画像はプレスリリースより）