将来の公共交通機関を垣間見ることのできる車両を提供
韓国の大手自動車メーカーヒュンダイは、環境に優しいオール電化型のバス「Elec City」の量産を来年度から開始することを、8月15日のプレスリリースで明らかにした。同社では環境に優しい車両技術の開発を目指しており、「将来の公共交通機関」として先日「Elec City」を発表している。
2018年に発売が予定されている「Elec City」は、256kWhのリチウムイオンポリマー電池を採用し1時間程度で充電を完了することができ、およそ290キロの距離を走行可能だ。
世界的に見て運輸セクターは、温室効果ガス排出量の23%に責任を負っているといわれており、環境に優しく、かつ環境を壊さず利用可能なモビリティの開発が求められている。TechSci Researchの調査によると、2021年までには電気バスの世界市場が毎年17%成長するとみられている。
中国やヨーロッパを中心に広がるゼロエミッション輸送
2015年には、世界における電化バス173,000台のうち98%が中国で使用されており、電化バスは現在中国で確立された輸送機関となっている。
ヨーロッパでは「ゼロエミッション都市バスシステム」がプロジェクト化され、2016年の終わりまでに1,300台の電気バスが注文された。今年1月に北京よりも深刻な大気汚染が報告されたロンドンでは、電気バス専用路線を導入しすでに170台以上が稼働している。
また、ヨーロッパの18都市では、2025年を目処に14,000台の43%にあたる6,100台の電気バス導入を予定している。世界的にも、ロサンゼルスやインドでも2030年を目処にゼロエミッション公共交通機関の導入を計画している。
(画像はプレスリリースより)

ヒュンダイ・プレスリリース
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