フランスで200台以上の車両でテスト
コンティネンタルは、同社の最新の天候予測ソリューションである「eHorizon.Weather」について、4月24日付けのホームページで紹介している。
eHorizonシステムを搭載した車両は、短期間の予報を最適化するための正確な天気情報を提供し、特定場所におけるリアルタイムの気象データを統合して、重要な気象条件について、その発生前にドライバーに警告を行う。
コンティネンタルは、フランス気象局と協力してこのプロジェクトを進めており、現在、フランスの200台以上の車両で「eHorizon.Weather」のテストを実施し、ユーザーからの直接のフォードバックを通して、技術を適応させ向上させている。また、実際の運転環境で接続された車両の様々なアプリケーションをテストするために、モビリティサービスのオープンテストフィールドを作成した。
コンティネンタルのインテリア部門、デザイン&イノベーションのマネージャーであるJean-Yves Le-Gall氏は、次のように述べた。
「フランス気象局とともに、我々は、より向上した安全性や効率性、利便性のために、様々なモビリティサービスに取り組んでいます。リアルタイムの気象警告を車両に提供するために、車載センサーからの情報を外部データと統合することによって、『eHorizon.Weather』のソリューションは、特に効果的に作用しています。」(プレスリリースより引用)
取得した情報からリアルタイムな位置別気象警告を送信
「eHorizon.Weather」テクノロジーは、フロントガラス・ワイパーセンサー、フォグライト、ABS、ESPなどの既存の接続された車両アーキテクチャーを使用して、温度や気圧、可視性に関する情報や道路状況に関する情報を取得する。
このデータは、統合テレマティクスユニットを介してコンティネンタルのバックエンドにロードされ、フランス気象局によって処理される。これにより、気象サービスは改善され、また、安全関連情報や名所などその他の情報を統合したインタラクティブな道路地図の助けを借りて、車両にリアルタイムな位置別気象警告を送信する。
総合的なヒューマンマシンインターフェースの意味では、ドライバーは視覚的だけでなく、音声プロンプトを介して音響的にも通知を受ける。
これにより、雨や雪、嵐、凍った道路などの気象条件に合わせて運転スタイルを適応させることができるように、事前に情報が提供される。そして、インタラクティブな道路地図で与えられた指示を認識するか、天気の警告がされた道路のセクションを通過した時に、警報解除サインが発せられる。
相互協力で気象情報を継続的に向上
「eHorizon.Weather」のテスト車両は、気象の問題がある位置でデータを記録し、クラウドで利用可能にする。
これにより、フランス気象局は、衛星・レーダー・気象観測所など従来の天気モニタリング手法を拡張することを実現し、0~3時間という短期気象予報の質と、荒天の気象警報システムの有効性を向上させる群知能を創成させた。
同時に、気象サービスは重要な情報を得て、気象情報を継続的に向上させ、革新的な警告方法を開発することができる。
コンティネンタルは、フランクフルト/マインで開催されるIAAフランクフルトモーターショーで「eHorizon」のデモを行う予定だ。
(画像はプレスリリースより)

Continental Press Releases
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