ブレーキシステム開発で「BeeSpeed」社の自動車部門を買収
ドイツに拠点を置く自動車部品の大手サプライヤーであるZFは、ルーマニアのエンジニアリングサービスプロバイダー「BeeSpeed」社の自動車部門を買収したことを、5月16日のプレスリリースで明らかにした。
「BeeSpeed」は、2018年の初めに自動車部門をスピンオフしており、先日行われたZFとの調印では、2019年1月1日から正式にZFへ事業を譲渡する方向で合意した。買収価格は明らかにされていない。
1994年にルーマニアで設立された「BeeSpeed」は、自動車部門に加え2つ目の事業として水処理産業を行っている。自動車部門がZFに移行した後は、独立して水処理産業に従事する予定だ。
10年にわたりZFグループの一員として培った厚い信頼
これまで10年間にわたり、「BeeSpeed」の開発者とエンジニア75名がZF TRWのブレーキ・システム事業部門で働いてきた実績があり、パートナーとしての信頼が厚く車両の専門知識も豊富だ。
「BeeSpeed」の75名は、今後も引き続きZFでブレーキシステムの開発を行っていくこととなる。これによりZFは、インテリジェントメカニカルシステムへの専門知識が広がることが期待される。
ZFはルーマニアのティミショアラとロマンに工場を持ち、合計で4000人の従業員を有する。ルーマニアでは、アクティブ及びパッシブセーフティテクノロジー部門の安全装置が製造されており、昨年度の売り上げはおよそ1億ユーロとなった。
(画像はZF ホームページより)

ZF・プレスリリース
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