商用車用ピストンが対象
自動車部品の大手サプライヤーであるラインメタルは5月12日、同社傘下でドイツのネッカーズルムに本拠地を置くKS Kolbenschmidt社が、中国の自動車産業のサプライヤーで孟州市に拠点を置くZYNP Corporation(以下、ZYNP社)とライセンス契約を締結したことを明らかにした。
今回のライセンス契約は、中国市場で商用車用のスチールピストンの生産と販売が対象となっている。
ZYNP社は中国市場のシリンダーライナー分野でリーダー的な立ち位置にある企業であり、今後はKS Kolbenschmidtのブランド名でスチールピストンの製造と販売を行っていく事になる。
また、納入先向けの専用設計ピストン部品の権利はKS Kolbenschmidtが保有する契約内容となっている。
厳しい排ガス規制に対応
今回のライセンス契約締結には、厳しくなる排ガス規制が背景にあり、2020年1月より有効になるユーロ6と同等レベルの商用車の排ガス規制に対応していく必要があった。
この規制に対応していくためには、最新のエンジン設計技術が必要であると同時に、車両の軽量化技術による燃費向上も危惧されていた。
今回の業務提携によりKS Kolbenschmidt社はスチールピストン分野においてグローバルレベルでそのプレゼンスを高めることになり、またライセンス契約を通じて更なる戦略的な提携につなげていく方針である。
(画像はプレスリリースより)

ラインメタル プレスリリース
https://www.rheinmetall-automotive.com/