新型WEYなどに採用
ボルグワーナーは15日、中国の長城汽車が開発した湿式デュアルクラッチトランスミッション(DCT)のために、高度なソレノイドバルブと摩擦材料を使用した、クラッチ制御モジュール「DualTronic」を提供したことを発表した。
長城汽車が特別に設計した7速湿式DCTは、新しく発売されたWEYや他の一般的な車両モデルに採用されている。
これに供給されたボルグワーナーの最先端のデュアルクラッチ制御モジュールは、燃費を向上させ、ダイナミックなドライビング体験を提供するように設計されており、向上した耐熱性・スケーラブルなトルク容量・調整可能な発進特性を備えたものだ。
燃費向上で排出基準に準拠
ボルグワーナーは、今年3月に、長城汽車用にカスタマイズされたデュアルクラッチおよび制御モジュールの量産を開始している。
ボルグワーナー・トランスミッション・システムズの社長兼ゼネラルマネージャーであるRobin Kendrick氏は、同社のプロフェッショナルな技術サポートによって、長城汽車が、中国の省エネルギーおよび環境保護政策を充足することに貢献できることを喜び、次のように述べた。
「ますます厳しくなる排出基準と高い燃費要件のために、多くの中国の国内自動車メーカーは、燃費効率と環境面でのメリットを提供する技術を採用しています。2013年に長城汽車との戦略的パートナーシップを締結して以来、ボルグワーナーは、長城汽車の中国自動車市場における成長を支援することに全力を尽くしており、今後も密接に協力して将来の目標を達成していきます。」(PR Newswireより引用)
優れた動的パフォーマンス
「DualTronic」クラッチモジュールは、2つの湿式クラッチを使用して偶数ギヤと奇数ギヤをそれぞれ噛み合わせることで、パワーフローが目立った中断せずに迅速なシフトを行うことが可能になり、ドライビング経験が向上している。
特別に開発された溝設計を特徴とするこのモジュールの先進的なマルチセグメント湿式摩擦材は、高いトルク容量と、トランスミッションの信頼性の高い操作を提供しながら、耐熱性を向上させた。
また、小型電子油圧ソレノイドバルブを使用した制御モジュールは、クラッチとトランスミッションのギヤシフト作動システムを精密に調整し、優れた動的パフォーマンスを発揮。コンパクトでモジュラーなデザインは、ギアボックスの長さと重量を削減することで燃費を向上させており、排出ガスの削減にも貢献している。
(画像はプレスリリースより)

PR Newswire
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