軽量化でCO2排出量も削減
フォルシアは15日、自動車用複合部品の量産に向けたサイクルタイムに到達することが可能な製造プロセスを開発するために、ドイツのアウクスブルクにあるイノベーションパークに本社を置く、繊維複合材料協会の主要クラスターである「MAI Carbon」に参加したことを発表した。
炭素繊維は、スチールやアルミニウムのような他の軽量材料より、さらに軽量で高い剛性を持っている。炭素複合材を使用すると、スチール製の同等部品と比較して約50%の軽量化が可能になり、10キログラムの軽量化によって、CO2排出量は1グラム/キロメートル削減されることとなる。
重量の低減は、バッテリー電気自動車の自律性を高めるためにも重要である。
フォルシア・クリーンモビリティのエグゼクティブバイスプレジデントであるChristophe Schmitt氏は、次のように述べた。
「2020年代初めに量産車の複合部品を製造するという明確な目標を掲げ、ドイツのカーボンネットワークに参加することを誇りに思っています。また、我が社は、持続可能なモビリティにおける重要な役割を果たすことを目指しており、学術・官公庁・産業パートナー・新興企業など、イノベーションエコシステムを拡大することで、これを実現します。」(プレスリリースより引用)
様々な研究機関と協力
ドイツのプレミアムOEMや、アウクスブルク繊維工学協会、フラウンホーファー研究所IGCV、ドイツ航空宇宙センター、アウクスブルク大学などの国際的に認知されているパートナーと協力することは、自動車産業における構造用および半構造用の複合部品の量産に向けて、フォルシアが市場をリードするための占有的な機会となる。
フォルシアはすでに、フランスのFORCEコンソーシアムの指導的メンバーであり、自動車業界向けに低コストの炭素繊維を生産することを推進している。
(画像はプレスリリースより)

Faurecia News
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