持続可能な社会に向けた中央アジア初の世界的展示会
シェフラーは、中央アジア初の世界的な展示会として、カザフスタンのアスタナで6月10日から9月10日まで開催されるEXPO 2017に、2つの展示を行っている。
カザフスタンは、世界で20番目に大きな石油供給国の1つであるが、2050年には「グリーン経済」に変わるという意欲的な目標を掲げている。「EXPO 2017」のスローガンである「未来のエネルギー:グローバルサステイナビリティのための行動」は、この目標を達成するための政府の主力プロジェクトの1つである。
また、カザフスタンと中央アジアは、中国政府の「One Belt、One Road」プロジェクトの中心でもあり、シェフラーは事業活動に大きなチャンスを見出している。
シェフラーは、EXPO 2017のドイツパビリオンにおいて、insglück、gtp2 architekten、macとのワーキンググループの公式パートナーとして、フォーミュラEモデルの1:11スケールの車両と、ホイールハブドライブ「E-Wheel Drive」を出展する。
シェフラー、中央および東ヨーロッパ、中東、アフリカ地域担当のCEOであるRainer Lindner博士は、次のように述べた。
「ドイツパビリオンの展示室『City of the Future』では、電気自動車の未来への道のりにおける、ドイツの産業と研究の広がりを包括的に示している展示品が紹介される予定です。シェフラーは『明日のためのモビリティ』戦略を提示し、革新と技術の分野でも有数の専門家であることを証明します。」(プレスリリースより引用)
明日のモビリティに貢献するFIAフォーミュラE
FIAフォーミュラEは、2014年に世界初の電気自動車レースシリーズとして開始され、特にFIAの規制により、チームが独自のドライブトレインを開発できるようになって以来、さまざまな技術コンセプトによる相互競争が行われている。
パワーエレクトロニクス・トランスミッション・リアアクスル・冷却システム、対応するソフトウェアを含む電動モーターにおいて技術的な差異が現れることから、フォーミュラEは、Eモビリティの急速な発展に重要な貢献をする。
そして、シェフラーは「ABTシェフラーFE02」のドライブトレイン全体の開発に決定的な役割を果たしている。電気モーター・トランスミッション・リアシャーシ・ソフトウェアについて、最大限のパフォーマンスを発揮する高性能な方法で開発を行っており、シェフラーは、モーターレースの結果を使用して、明日のモビリティのための持続可能かつ効率的な技術を開発している。
ドライブトレイン部品がホイールリム内に
Eモビリティへの移行により、以前は当たり前だったことが疑問視されるようになる。たとえば、電気モーターは、内燃機関よりも非常に小型で複雑でないため、エンジンのフードの下に広いスペースが必要ではなくなった。
そして、シェフラーの「E-Wheel Drive」は、ドライブテクノロジーを車両のホイールに組み込む方法を示したものである。
ホイールハブドライブでは、電動モーター・パワーエレクトロニクス・ブレーキ・冷却システムなどのすべての必要なコンポーネントがホイールリム内に取り付けられている。これによりスペースが節約され、アイデアや将来のインテリアコンセプトのためのスペースが確保される。
さらに、その他の利点として、最適な機動性や駐車が楽にできること、明日のモビリティのために環境にやさしいことなどが挙げられる。
(画像はプレスリリースより)

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