センサや電子機器を座席に統合
HELLAは、ボタンを押すだけで、SUVの後部座席を倒したり戻したりすることや、車両の座席に統合した照明、ターンテーブルシートのロックを自動的に開閉する技術などの開発に取り組んでいる。
アメリカのプリマス、中国の廈門市、ドイツのリップシュタットにあるHELLAの拠点で開発中である半自動シートアーキテクチャは、メガシティの出現や、高齢化、SUVへの人気の高まり、自動化された車への関心の高まりによって生まれた将来の市場ニーズを幅広く満たすように設計されている。
HELLAはすでに、北米・ヨーロッパ・アジア太平洋地域において、自動車メーカーとシステムサプライヤーに対して、アクチュエータや電子制御ユニット、位置センサに関する独自のポートフォリオを提供している。
そして、既存アーキテクチャのさらなる開発によって、OEMは、中型車とコンパクトカーのバイヤーによるプレミアムカーシートやインテリア機能の需要を満たすことが可能となり、背もたれの調整・転回する座席・座席列全体の移動などの機能を含むアーキテクチャの提供を拡大させ、将来のアクティブセーフティコンセプトをサポートする可能性を持っている。
運転アシスト・照明・健康に関する様々な機能
自動車メーカーやシーティングサプライヤーは、制御ユニットプラットフォームによって、暖房や冷房、換気、インテリア照明など数多くの機能を、座席のアーキテクチャに簡単に追加することを実現した。
アメリカのHELLAエレクトロニクス、プログラム管理担当副社長であるゲイリー・ホーキンス氏は、次のように述べた。
「オプションの『スマート』ラッチアクチュエータは、簡単乗降のフロントシートのロックや、フロントとリアシートの背もたれの調節に使用されており、また、2列目と3列目のシートを倒すのにも役立ちます。『スマート』ラッチアクチュエータによる座席の機能によって、独立したセンサや電子機器の必要性が少なくなります。」(プレスリリースより引用)
さらに、OEMは、読書などに役立つシート統合型照明も開発しており、その他にも、脳の活動・皮膚温度・呼吸・脈拍数・心電図情報・乗客の体重などをモニタリングすることにより、健康と安全機能に役立つセンサなど、さらなる可能性も提供している。
こうした機能は、自動運転や自律走行車の設計において特に重要であると考えられ、将来の車両では、高齢者や障がい者が長く安全に運転を続けることが実現すると期待されている。
高齢化やSUV車の普及による需要の拡大
HELLAは、これまで15年にわたり、自動車メーカーとサプライヤーに対して、座席システムの様々なソリューションのためのアクチュエータやセンサ、電子制御ユニットを3500万台以上提供してきており、将来は、コンパクト車や中型車向けの「贅沢」なシーティングシステムにおいて、10%以上の年間成長率を予想している。
そして、半自動化したシートアーキテクチャによって、自動車メーカーは、「贅沢」で安全なシーティング機能のコストや複雑さを低減することができ、運転アシスト、インテリア照明、健康に関する様々な機能が、将来の座席において統合されることが期待される。
ホーキンス氏は、次のように説明した。
「新車のバイヤーは、今後数年間、中型車とコンパクトカーにおいて、『プレミアム』シート機能の可用性が大幅に拡大することが期待できます。実際に、フォードやゼネラルモーターズ、ルノーなど、自動車メーカー数社は、すでにアメリカ・中国・ヨーロッパにおいて、こうした機能の一部の提供を始めています。SUV車の普及により、半自動シーティング技術カバーできる、後部座席の経済的な柔軟性、快適性、安全性の需要が増加するでしょう。」(プレスリリースより引用)
(画像はプレスリリースより)

PR Newswire
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