クラウドベースのアルゴリズム
ZFは、同社のX2Safeインテリジェントアルゴリズムについて、11月28日付けのプレスリリースにて紹介している。
X2Safeインテリジェントアルゴリズムは、車両・スマートフォン・スマートウォッチとの通信によって、ドライバー・歩行者・自転車走行者に潜在的な衝突を警告するものであり、自律的または半自律的な運転に向けた起点となるものである。
このアルゴリズムは、車対物、物対車、物対物というアプリケーションの基礎として使用できるものであり、この技術は容易に実装でき、車両や道路利用者がクラウドネットワークを使用することが可能となる。
インタラクティブな安全ネットワーク内でリンクされている人々と車両が多くなればなるほど、事故回避はより効果的になる。同社は、このクラウドベースのアルゴリズムが、自律的な運転の開発において中心的な役割を果たすという主張を強調している。
すべての道路利用者にとっての主な利点
現代の道路では歩行者・自転車走行者・オートバイが特に危険にさらされており、交通事故による年間115万人の死者の約50%を占めている。深刻な事故の大きな要因として挙げられるのは、携帯電話の使用など運転手と歩行者の注意散漫である。
こうした事故に対するZFの新技術、特に危険な状況でのサポートのために重要なのは、常にオンラインとなっていることだ。ユーザーは継続的に移動データをクラウドに送信し、アルゴリズムを使用して、車両または道路利用者との衝突の危険性があるかどうかを計算する。カメラとレーダーシステムが危険な状況と判断すると、車両と道路利用者のスマートフォンの両方で衝突警告が発せられる。
システムの素晴らしさは、アルゴリズムが近接したすべての道路利用者の行動を個別に検出し、必要に応じて対応する機能を持っていることである。歩行者が赤信号や横断歩道以外で道路を横切った場合、アルゴリズムは特に「安全でない」行動と分類し、より高い個人リスクを想定する。
近代的な車両の統合された安全性と自律性の向上は、回避的な操縦および緊急停止のような車両介入を可能にする。このようなシステムは、遠隔警告システムやカメラとは異なり、必要に応じて差し迫った衝突の前に潜在的に介入することができる。
さらに、ZFのアルゴリズムは、道路利用者の情報を処理するだけでなく、視界の悪い道路やバス停などの危険ゾーンを認識することもできる。
インテリジェントなモビリティのための技術
この新技術は、インテリジェントなモビリティのシステムサプライヤとしてのZFの役割を強化し、機械部品のデジタル化・e-モビリティの推進、交通事故や排気ガスの削減に役立っている。これら3つの領域は、現在の業界動向と密接に関連している。
ZFは、インテリジェントなモビリティのために、「SEE-THINK-ACT」のテーマを掲げている。これは、まず、車両と道路利用者にお互いの存在を知らせるセンサーを提供、第2に、データを処理するための適切な制御ユニットを生成、第3に、必要な動作を実行するステアリングおよびブレーキなどのアクチュエータを生成する、ということだ。
ソフトウェアとメカニックスによるインテリジェントなネットワーキングは、車両が潜在的に危険な状況を検出できるだけでなく、一瞬の判断も可能であることを意味している。歩行者が急に車の前に現れた時の車両緊急停止など、システムは必要に応じて自動的に反応することができる。
(画像はプレスリリースより)

ZF Press Releases
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