修理工場から市場にニーズを吸収
コンチネンタルは24日、2019年のトレーニングプログラムについて、新しい機能として、修理工場でのデータ管理に関するトレーニングコース、空調システムの改良、および排気ガステストなどが含まれることを発表した。
コンチネンタル、独立系アフターマーケット事業部の責任者であるPeter Wagner氏は、次のように述べた。
「我々は、未来に向かって進んでいく修理工場に注力しており、我々にとって、修理工場に対し継続的なオリエンテーションを提供することは重要である。同時に、我が社のパートナー修理工場では、常に市場に目を向け、企業の個々のニーズに迅速に対応できるようにしている。」(プレスリリースより引用)
コンチネンタルは、世界最大の自動車サプライヤーの1社として、ESPドライビングダイナミクスコントロールなどの重要なテクノロジーを共同開発し、メーカーと密接に協力して将来のテクノロジーに大きく関与している。
このテクノロジーに関するコースでは、ブレーキのメンテナンスと診断、TPMS、および接続システムなどのトピックや、現在の課題についてカバーしている。同時に、それらは、企業に早い段階で将来の市場の発展に備える機会を提供する。
また、2011年から高電圧トレーニングコースを提供しており、48ボルトシステムに関する情報も、長い間様々なセミナーのカリキュラムに含まれてきた。
空調システムの改良、排気ガステストを追加
2019年に新規で行われる空調システムに関するトレーニングでは、代替冷媒に変換する方法について教示し、またデータ管理に関するセミナーも行われる。
参加者は、修理に必要な製造業者データを入手する方法、サービスを見つけてキャンペーンをリコールする方法、そしてデジタルサービスブックを正しく保存する方法について、また、排気ガス試験のための新しい提案についても学ぶ。
Tobias Stephan氏は、次のように説明した。
「今日、アフターマーケットやヘッドライト調整システム、例えば、運転支援システム用の診断装置などに多くの投資が行われている。適切に対処する方法を知る人がいない場合、または会社で作業をする必要がない場合は、これらの高価な装置が使用されずに、部屋の隅に置いたままとなる。トレーニングコースは、この問題にオリエンテーションを提供する。そして、従業員は、可能な限り収益を上げるように装置を利用する必要がある。今日、会社の知識と従業員の知識は、ますます重要な成功要因になりつつあり、修理工場のオーナーは常にそれを心に留めておくべきである。」(プレスリリースより引用)
eラーニングで包括的なトレーニングコンセプトを補完
修理工場で知識を増やす方法は、教室でのトレーニングだけではない。コンチネンタルは、Webベースの学習プログラムと豊富なオンライン情報を含む包括的なトレーニングコンセプトも提供している。
Knowledge Centerでは、回転可能な3Dコンポーネントを含むビデオチュートリアルとオブジェクトベースのトレーニングコースが提供されており、その機能とメンテナンスについての説明も掲載されている。
コンチネンタルがIMS AGと共同で開発したこの革新的なeラーニングのコンセプトは、2018年Industry Awardsで「Best of 2018」賞を受賞した。eラーニングは情報を提供するだけでなく、楽しめるものとなっており、「Brake Basics」モジュールの最後で、ユーザーはフォーミュラ1レーシングゲームで自分の知識を試すことができる。
さらに、オンライントレーニングコースポータルでは、興味のある人は誰でもトレーニングプログラムをダウンロードし、トレーニングコースが開催される場所を見つけて予約することができる。また、オンラインオリエンテーションチェックにより、予約前に、そのユーザーに最適なコースを選ぶことができる。
2019年秋には、新しいDigital Loyaltyプログラムを追加特典として開始する予定で、購入したコンチネンタル製品ごとにボーナスクレジットを集め、これらのクレジットを使ってトレーニングコースを予約することもできる。
(画像はプレスリリースより)

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