成長するエレクトロモビリティ事業に注力
ボッシュは24日、ヨーロッパで最も成功を収めている電気モーターメーカーの1つであるEM-motive社を完全買収する計画であることを明らかにした。
EM-motive社は、2011年に、ボッシュとダイムラーが50%ずつ出資した合弁会社として設立され、以来、約45万台の電気モーターを製造している。
ロバート・ボッシュの取締役会メンバーであり、モビリティソリューション事業部門会長であるStefan Hartung博士は、次のようにコメントした。
「ボッシュにとって、EM-motive社の完全買収は、エレクトロモビリティの市場リーダーになるための論理的ステップであり、市場において、より広範なプレゼンスを打ち立てるチャンスである。」(プレスリリースより引用)
EM-motive社の設立直後に、ボッシュは株式を取得するオプションを確保しており、完全買収はすでに合弁会社契約の選択肢となっている。
所有構造の変更は、現在ドイツのシュトゥットガルトとヒルデスハイムの拠点で働いているEM-motive社の従業員約340人に対する直接的な影響はない。
パワーソリューション経営、電気自動車市場セグメント担当であるMathias Pillin博士は、次のように述べた。
「EM-motive社の電気モーターは、ダイムラー、ポルシェ、フィアット、ボルボ、プジョー、およびストリートスクーターによって製造された自動車に搭載されている。今回の変更で、ボッシュは、急速に成長するグローバル市場において、新しい顧客を獲得するだろう。」(プレスリリースより引用)
株式の取得は、独占禁止当局による承認の対象となり、両社は、購入価格または買収の詳細を開示しないことに同意している。
効率化と運用コスト削減が可能な電気モーター
EM-motive社は、パートナーであるボッシュとダイムラーが、経済的に電気モーター製造に参入するために設立された。当初はバッチサイズが小さかったため、両社は電気モーターの開発と製造における高い資本コストを分担することができた。その結果、ボッシュとダイムラーは早くから電気モーター生産に参入することが可能となった。
モーターは電気パワートレインの重要な要素であり、より効率的に作動するほど、消費エネルギーはより少なくなる。これは、より広い走行距離を意味するだけでなく、運用コストも大幅に低くなることを意味する。
エレクトロモビリティ事業は、引き続き急速に成長しており、遅くとも次の10年が開始するまでに、それは大量消費市場に発展していることが期待される。
(画像はプレスリリースより)

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