ボッシュ、自動車統計レポートを発表
ボッシュは2月20日、2017年にドイツで新しく登録された自動車の統計レポートを発表。自動車運転支援システムの標準化は増加しており、運転の快適性よりも、人命への配慮が優先されていると報告している。
自動緊急ブレーキの搭載率はドイツで45%
レポートによると、2017年にドイツで新規登録された車両のうち、近接アラームやスマートパーキングなど、運転支援システムが少なくとも1つは標準搭載されているのは全体の45%。その中で高級車の搭載率は約25%、小型・中型車では55%だ。
搭載されているシステムのトップは自動緊急ブレーキ。欧州連合では、緊急ブレーキの設置を義務づける法律を検討中で、2022年の施行が予測される。国連は、欧州で年間1,000人の人命を救うことになると推定している。
ドイツでは2016年に搭載率が38%であったが、2017年には54%にまで増加。自動緊急ブレーキやスマートパーキングのほか、眠気検知と車線維持機能の需要も増えているという。
眠気検知、車線維持機能も増加傾向
2017年に登録した全車両の約半数は眠気検知、3分の1は車線維持機能、4分の1はアダプティブクルーズコントロール(ACC)が搭載。9%に渋滞支援システムが標準化されている。
欧州でみると、スマートパーキングの搭載率はフランスが85%。自動緊急ブレーキはベルギー、ドイツ54%、オランダは45%。搭載率が低いのはイタリアで30%、ロシアはわずか6%だという。
(画像はプレスリリースより)

ボッシュのプレスリリース
https://www.bosch-presse.de/