高速道路、都市、駐車場での自動運転
コンチネンタルは、自動運転システムの安全な市場展開に向け、ドイツのアウトバーンにおける実際の交通状況下で、試験車両のテスト走行を行っていることを報告した。
シャシー&セーフティ部門、システム&テクノロジー担当のヘッドであるRalph Lauxmann氏は、次のように述べている。
「我々は、テクノロジー企業として、自動運転の受容を高めたいと考えており、生産準備への道のりで、システムを常に厳密な検査にかけ、ビットからバイトまで、レンズからチップまで全部を調査しています。自動運転は、運転者が時間を節約するのを助けるだけでなく、道路交通の安全性を向上させ、排出量も削減されます。このような理由で、我々は、高速道路や都市、そして駐車時における自動化や自律走行に取り組んでいます。」(プレスリリースより引用)
コンチネンタルは、高度に自動化された運転の生産準備に加えて、2025年までに高速道路での完全自動運転にも取り組んでいる。高速道路での自動運転は、ドライバーが、運転以外の行動に一時的に意識を向けることを可能にするように設計されている。完全自動運転では、フォールバックモードとしてドライバーが操作しなくても道路のセクションで可能となるべきである。
そして、同社は、テストプラットフォーム「コンチネンタル・アーバン・モビリティ・エクスペリエンス」で、都市におけるドライバーレスのロボタクシーに向けたシステムの試験を行っており、自動化および自律駐車も、生産準備に向けた開発が行われている。目標は、シームレスで自動化された事故の無いモビリティである。
あらゆる外的状況を分析してデータを蓄積
将来的には、同社のテスト車両「クルージングショーファー」が、高速道路のセクションだけでなく、その後のテスト間隔のための都市を通るルートにおいて、テスト走行が行われる予定である。近年、高速道路での自動運転に注力していたコンチネンタルは、中期計画の次のステップである、より複雑な高速道路に進む。
Lauxmann氏は、技術が満たすべき要件について、「高速道路で、我が社のシステムは、都市と同じように、車両の道を横切る交通や広範囲な危機的状況、歩行者や自転車運転者に対処する必要があります。これは、システムに対する高い要求となります。」と説明した。
また、記録された道路状況による大量のデータを基づいて、システムとアルゴリズムが集中的なシミュレーションで機能することを証明した後、ハードウェアとソフトウェアがテスト車両にインストールされ、そして、テストエンジニアが、基本的な機能をチェックし、同社のテスト環境において機能をテストしてから、公道でテストを行う。
テストエンジニアのOliver Fochler氏は、次のように述べた。
「我々のテストは、環境の検出、システムアーキテクチャ、相互接続性、ヒューマンマシンのダイアログ、アクチュエータ、駆動機能、および障害発生時の動作など、様々な要素間の相互作用を常にカバーしています。考えられるすべての外的状況下において、あらゆることが、他のすべてと調和しなくてはなりません。これが、新しい技術の受容を生み出すのです。」(プレスリリースより引用)
融合したセンサーで高度な機能を実現
「クルージングショーファー」をユーザーに普及させるために、ユーザーガイダンスも重要となる。このユーザーガイダンスは、ドライバーが必要に応じて適切な時間に運転を再開できるかどうかを検出することもできる。
「クルージングショーファー」は、ドライバーや乗客よりも、交通をよく見ている。コンチネンタルは、昼夜や雨天、霧の中を問わず、最高の信頼性を実現するために、カメラ、レーダー、ライダーセンサーの組み合わせを顧客に推奨している。
車両のエレクトロニクスは、別々に撮影された写真とデータを組み合わせて、環境モデルを作成する。これは、逆光が強い場合でも、前方の車両や路面標示が認識されることや、または、霧の中でも、建設現場の非常線が認識されることを意味している。
(画像はプレスリリースより)

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