排気ガスの熱を利用して効率を向上
ボルグワーナーは、ハイブリッド電気自動車(HEV)とプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)向けに開発された同社の革新的な排熱回収システム(EHRS)が、北米の大手自動車メーカーの車両に、今年の後半から供給されることとなったと発表した。
通常は排気管から迂回されて無駄になる排気ガスの熱を利用することによって、ボルグワーナーの技術は、エンジンを暖める時間を短縮し、効率を高めて燃費を大幅に向上させ、排出量を削減する。
この費用対効果の高いソリューションは、コンパクトなパッケージング、軽量化を実現し、既存の車両に容易に組み込むことができる。
ボルグワーナー、エミッション&サーマルシステムズの社長兼ゼネラルマネージャーであるJoe Fadool氏は、次のように説明した。
「冷えたエンジンが最適な運転温度に達するまで、燃費が大幅に低下し、排出ガスがより多く発生することとなり、これは、今後の排出規制に適合するための課題の1つです。我が社のEHRSは、エンジンの加熱時間を最小限に抑えており、世界中の自動車メーカーが、より厳しい規制を新しく充足することを助けます。我が社は、EHRSにより、高効率ソリューションに向けて増加する需要に対応し、排出削減と、クリーン技術の大手サプライヤーとしての地位を強化することを可能にします。」(プレスリリースより引用)
排気ガス後処理技術による様々なソリューション
ボルグワーナーは、排ガス再循環(EGR)システムと廃熱回収システム(WHRS)を組み合わせて、EGRクーラーやバルブなど、熱伝達や排気ガス後処理技術に関する豊富な経験を活かし、優れたソリューションを提供している。
EHRSは、排気ガス中で保存されたエネルギーを利用することによって、機械的損失を低減する。エンジンのコールドスタート時に、バルブが排気ガスの流れを制御し、熱交換器を通って排気ガスの熱エネルギーが車両のサブシステムの流体を加熱する。その結果、エンジンはより早く暖まることとなり、排気ガスを削減し、燃料効率が改善される。
ボルグワーナーの低圧EGRバルブは、燃焼室内の温度を性格に制御し、エンジン効率と燃焼タイミングを改善している。さらに、この技術は、一酸化炭素(CO)と窒素酸化物(NOx)の排出量や、粒子状物質(PM)を減少させる。
(画像はプレスリリースより)

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