電気自動車のキャビンに最高の快適性を
ボルグワーナーは8月28日、中国の電気自動車メーカーNIOの最新完全電気自動車ES8 SUVに向けて、先進の高電圧生温度係数(PTC)キャビン暖房技術を提供していることを発表した。
この先進の暖房ソリューションにより、キャビンを急速に暖め、窓の凍結を溶かし、最高の快適性と走行時の視覚が提供される。
ボルグワーナー、エミッション&サーマルシステムズの社長兼ゼネラルマネージャーであるJoe Fadool氏は、次のように述べた。
「急成長する電気自動車市場では、電気自動車の駆動範囲において、暖房、換気および空調(HVAC)システムからの影響を最小限に抑えることが大きな課題となっています。ボルグワーナーでは、あらゆる種類の推進システムを備えた、車両の効率を高める最新の革新的なソリューションを常に開発しています。我々は、高度なPTCキャビン暖房技術により、NIOが優れたエネルギー管理を達成し、キャビンの快適性を最大限に高めることを嬉しく思います。また、他のセグメント電気駆動の分野でNIOとのパートナーシップを拡大することを楽しみにしています。」(プレスリリースより引用)
2つの場所を別々に温度管理
ボルグワーナーのPTCキャビン暖房技術は、接着剤を使用しない純粋な機械プレスデザインの密閉型ヒーターロッドを採用し、優れた熱伝導と信頼性を提供しているおり、その二重絶縁保護は、4.3kVの直流絶縁耐力を満たしている。
ヒーターロッドとフィンの設計は、デュアルゾーン機能を提供し、ドライバーと乗客に向けた個別の温度による正確で迅速な配送を可能にし、シングルゾーン暖房によるノイズと無駄をなくす。
キャビン暖房システムは、低温での電気抵抗が低い、セラミックのPTCコンポーネントを備えており、完全な電流フローと高熱の暖房を提供する。高温では、その効果は逆転し、セラニックストーンが抵抗を増加するために、電気フローが遮断されることにより、放出される熱は少なくなる。
その堅牢なソフトウェアおよびハードウェア保護機能により、過熱、過電流および過電圧の問題を最大限に保護することを実現した。
電気自動車向けに高性能製品を提供
ボルグワーナーは、電気推進における5つの主要技術分野のうち、電動モーター・トランスミッション・パワーエレクトロニクス・熱管理という4つの分野をカバーする、電気駆動車両向けの幅広い製品を提供している。
そして、キャビンヒーターに加え、「eBooster」電動コンプレッサー、「eGearDrive」トランスミッション、クーラントヒーター、補助熱クーラントポンプ、高電圧ヘアピン(HVH)電動モーターなどの製品で、自動車メーカーをサポートしている。
(画像はプレスリリースより)

BorgWarner Press Releases
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