手作業によるデザインタイヤ
コンチネンタルは19日、ハノーファーで開催されたIAA商用車ショーにおいて、MAN社の電気駆動トラック「MAN CitE」のために開発されたデザインタイヤ「Conti e.MotionPro」を発表した。
コンチネンタルのタイヤ研究により、サイドウォールに印象的な青いストライプと、手作業によるプロファイル、トレッドの青い溝底が組み合わされた。これは、新しいMAN CitEの最先端のデザインに完全にマッチしている。
コンチネンタルの専門家は、MAN社と調整したレイアウトに基づいて、Conti e.MotionProの設計を行い、実装した。スロバキアのPúchovにある工場で生タイヤを製造している間、サイドウォールのシェルは手作業で製造され、タイヤを加熱する際サイドウォールに「パルスブルー」塗料が塗布された。
カスタマイズされたプロファイルは、細心の注意を要するロボット切断プロセスで作成され、ハノーファーのシュテッケンにおいて、経験豊富なタイヤの彫造師によって精錬され、小さいゴム部品が手作業で貼り付けられた。
コンチネンタルは、少量で個別のデザインを手作業で製作できる数少ないタイヤメーカーの1つである。
電気駆動商用車向けのタイヤを開発
MAN CitEは、低いエントリー、一貫したフラットドライブの運転席フロア、使いやすいアクセシビリティを備えた人間工学に基づいた設計が特徴である。さらに、低い座席位置、大きなガラス面、およびサポートカメラによって、運転手と助手席から周囲の交通状況を明確に見渡すことができる。
わずか18ヶ月で開発された新しい電気駆動トラックのコンセプトは、ワークスペースの人間工学、都市の配送交通における安全性と持続可能性という観点で、基準が定められている。
コンチネンタル、OEトラック用タイヤ事業責任者であるKlaus Kreipe氏は、タイヤ開発における課題について次のように説明した。
「電気自動車は従来のタイヤを一時的に取り付けることができます。しかし、新しいパワートレインと、それに関する新しい車両コンセプトは、商用車向けタイヤの要件を変えるでしょう。我々は、現在、パートナーシップを活用して、電気駆動トラックやバスのためのタイヤ開発に向けた貴重な経験を得ています。」(プレスリリースより引用)
コンチネンタルは、商用車メーカーや地方自治体のバス会社とともに、電気自動車の生産開始に向け、最先端技術でタイヤを開発したいと考えている。
低い燃料消費量と最適な転がり抵抗を提供
車両のレンジを最適化するには、エネルギー消費量が低く、すなわち最適な転がり抵抗が必要である。新しい車両のコンセプトは、例えば、重心位置・車輪荷重・トルクを変更することを意味し、タイヤの負荷能力または耐摩耗性に対する潜在的な課題を提示する。
増加した負荷容量または牽引力はまた、拡張された要件をもたらす可能性があり、コンチネンタルは、このために特別なタイヤを開発して生産したいと考えている。
特に最適化された転がり抵抗に関しては、同社は、燃料消費量削減とともに長年の経験を持ち、競争の中でトップの地位を築いている。
(画像はプレスリリースより)

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