コンチネンタル、ドイツ・アンクラムでタンポポゴムの研究室をオープン

コンチネンタルは6日、ドイツのメクレンブルク＝フォアポンメルン州、アンクラムにおいて、タンポポゴム研究所である「Taraxagum Lab Anklam」を正式に開設したことを発表した。

この研究所は、2017年11月の起工式の後、1年かけて予定通りに3万平方メートルの建物が完成し、業務のための準備が整ったものである。

研究所は、熱帯地域にあるゴムの木の代替原料として、ロシアンタンポポの抽出プロセスと、将来の農業に関する研究の基礎として位置づけられている。

肯定的なテスト結果の場合、タイヤメーカーは、タンポポゴム工場から天然ゴムを生産する割合を増加させるために、10年間で、原料からの量産を行う予定である。

開設式において、コンチネンタルの執行取締役兼タイヤ部門責任者であるNikolai Setzer氏は、次のように述べた。

さらに、新しい研究所への投資は、コンチネンタルがタイヤ事業のために開発した「ビジョン2025」を実践する道における技術的なマイルストーンである。

Setzer氏は「ビジョン2025戦略の一環として、2011年以来、生産、研究、開発、そして世界中の雇用と新製品に20億ユーロ以上を投資した。2018年、アンクラムは、ヨーロッパ、アメリカ、およびアジアにおける独自のプロジェクトの中で、重要な存在となっている。」と強調した。

中期計画では、農業科学、化学、生産、プロセス技術を熟知している従業員約20名が、植物の栽培、ならびに、新しい施設でロシアタンポポを加工する機械の開発、設置、運用を行う。メクレンブルク＝フォアポンメルン州の経済省は、現地で高いスキルを持つ人の雇用を創出するための将来的なプロジェクトに対し、1,160万ユーロの支援を行った。

新しい事業施設は、地域の栽培場所や農家にも機会を提供する。

開設式には、メクレンブルク＝フォアポンメルン州の経済省大臣であるHarry Glawe氏、アンクラムのMichael Galander市長、施設のマネージャーであるCarsten Venz博士、プロジェクトパートナー、ジャーナリスト、農家、近隣住民などが参加した。

Harry Glawe氏は、この研究所が新しい規模と多様性における研究開発のための基盤となり、プロジェクトがこの地域の未来を形成する可能性があるとし、次のように説明した。

また、ヴェストファーレン・ヴィルヘルム大学の植物バイオテクノロジー教授であり、フラウンホーファー研究機構の分子生物学と応用生態学専任ディレクターであるDirk Prüfer教授は、次のように述べた。

（画像はプレスリリースより）




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