アメリカで初の大型ピックアップトラックへの導入
ドイツに拠点を置く自動車部品の大手サプライヤーであるZFは、フォードの「F-150」へ大型ピックアップトラックでは初めての電動パーキングブレーキを提供したことを、9月26日のプレスリリースで発表した。
同社が、アメリカの大型車両向けの電動パーキングブレーキを発売するのは初めてとなる。これにより大型車両は、燃費の向上や室内スペースの節約などが可能となる見込みで、今後は大型トラックや商用バン、SUV市場などへも幅広く活用していくことが見込まれる。
ZFは、2001年に統合したTRWを通し、軽車両向けの電動パーキングブレーキを開発。これまで乗用車や商用バン、軽トラックやSUVなどに、1億以上ものテクノロジーを提供している。
大型車両に様々な機能をもたらす電動パーキングブレーキ
大型車両市場への電動パーキングブレーキ導入は、様々な利点と高い機能性をもたらした。従来のドラム・イン・ハットシステムによるパーキングブレーキと比較し、最大で20ポンド以上の軽量化が可能となる。
これにより燃費が向上し、二酸化炭素の排出量が削減される。また、パーキングブレーキのレバーやペダルがなくなることで、車両の内部を広く利用することができるなど、多くの利点が挙げられる。
さらに電動パーキングブレーキは、横滑り防止装置などドライバー支援システムと連動することで、緊急停止時のサポートを行い、必要に応じた車両停止などにより安全な走行を可能とする。
(画像はプレスリリースより)

ZF・プレスリリース
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