コンティネンタル、タンポポ由来の天然ゴムの研究・試験ラボを建設へ

コンティネンタルは、ドイツ、メクレンブルク＝フォアポンメルン州において、研究・試験ラボである「Taraxagum Lab Anklam」の建設を開始する起工式を行ったことを発表した。

起工式には、メクレンブルク＝フォアポンメルン州の経済大臣であるHarry Glawe氏、アンクラムのMichael Galander市長、コンティネンタルの乗用車と軽トラック用タイヤ、研究開発担当ヘッドであるBoris Mergell博士などが参列した。

同社は、この研究プロジェクトに総額3,500万ユーロの投資を行っており、また、経済省は、この建設と研究の尽力に対して、国家補助金1,116万ユーロの援助を行った。

このラボでの研究は、熱帯地方における伝統的なゴムの木のプランテーションに対して、代替原料となるロシアタンポポの栽培と加工に焦点を当てる。

試験の結果が良好であることから、コンティネンタルは、将来の量産に原材料を使用して、増加するタンポポ由来の天然ゴム生産ニーズに対応する計画である。「Taraxagum Lab Anklam」は、2018年の秋から稼動する予定。

コンティネンタルのMergell博士は、アンクラムが研究試験施設の要件を満たしていることに感謝し、次のように述べた。

また、Harry Glawe経済大臣は、コンティネンタルがすべての地域のための戦略的投資家であることが証明されたと強調し、次のように説明した。


そして、Galander市長は、この研究試験ラボは、アンクラムで進行中の経済開発における重要なステップであるとし、地域の境を超えた重要な契機となって、ビジネスの場所としての町の魅力、地域の人々の資格を証明するもの、と言及した。

同社は、当初の計画通り、2011年に、熱帯からのゴムを、温帯地域で栽培された植物からできた原料に置き換えるための研究活動を開始した。

これは、ミュンヘンのフラウンホーファー研究所IME、クヴェードリンブルクのJulius-Kühn研究所、パークシュテッテンの植物育種ESKUSA、そして、ドイツ教育省、農林食料省によって助成される様々な研究プロジェクトにおけるその他のパートナーとの協力により実現したものである。

将来、ラボは、約20人の従業員を雇用する予定。

（画像はプレスリリースより）




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