ボッシュ子会社がブレーキ粉塵の発生率を抑えることに貢献
ボッシュは11月22日のプレスリリースにて、粒子状物質の排出量を低減したと発表した。
この粒子状物質の排出量低減に寄与できたのはブレーキおよびタイヤの摩擦が大きく関わっている。
バーデン・ヴュルテンベルク州環境局によれば、道路上で排出される粒子状物質の排出量の32%がブレーキおよびタイヤの摩擦によるもので、その半分がブレーキ粉塵であるとした。
新開発のiDiscが環境汚染に変化を与える
ブレーキ粉塵の発生を抑えれば、その分、環境改善に大きく貢献できるとボッシュは考えた。ボッシュの子会社であるBuderus Gussが開発したiDiscはこれまでのブレーキディスクよりもブレーキ粉塵の発生率を90%近くも抑えることが可能になった。
このブレーキディスクが与える市場への影響は大きなものになるとボッシュは考えている。新開発されたiDiscは2017年11月から欧州の自動車向けに量産がスタートする。
ただし、これまでの鋳鉄製ブレーキディスクと比べ、およそ3倍もの値段に跳ね上がるが、セラミック製のブレーキディスクのおよそ1/3の値段になる。
今後、iDiscの生産が増加していけば、価格もさらに下がる可能性があると考えている。現在、世界中の大都市で粒子状物質による大気汚染が深刻なものとなっており、このディスクを使うことで大気汚染の軽減に貢献できるとボッシュは考えている。
(画像はボッシュのホームページより)

ボッシュ プレスリリース
http://www.bosch.co.jp/press/group-1711-06/