世界初の統合HMIプラットフォームを開発
デンソーは12月14日のプレスリリースにて、カナダに本社を置くBlackBerryと自動車のコックピット内の情報マネジメントを行うHuman Machine Interface(以下HMI)技術を共同開発したと発表した。
また、この製品の共同開発にはIntel Corporationも参加している。この統合HMIプラットフォームは世界初となる画期的なものである。2019年以降、車両に搭載していく予定で、表示、音声などHMI製品を安価に実現することができる。
スムーズな連携・強調を可能にする統合HMI製品
現在、車両の安全性、利便性が向上すると同時にドライバーへの情報量が増加している。それに対応するため、複数のHMI製品の搭載、またこの特性ごとにOSが必要となっている。
これまではこれらのOSが複数のマイコンを利用してそれぞれの制御に当たり、さまざまな情報を連携、強調させることが不可能であった。
しかし、今回共同開発した統合HMIプラットフォームは仮想化技術をインテルのプロセッサーA3900シリーズに搭載することで世界初となるコックピットへの応用に成功した。
複数のOSを独立化し、1つのマイコンで統合制御し、複数のHMI製品の連携、強調を可能にした。この成功で運転状況に応じて、注意喚起、警告をわかりやすく表示することも可能になった。また、アニメーションでの表示、メーター画面内にナビを一部表示するなどが可能になり、性能が向上した。
これまでデンソーは自動車安全、利便性など、車両の向上に貢献するHMI製品の開発を行ってきた。その結果として、この製品開発が成功したと言える。
(画像はプレスリリースより)

デンソー プレスリリース
https://www.denso.com/