高精度なデジタル地図と位置情報サービス
コンチネンタルは1月4日、デジタル地図と位置情報に基づくサービスのグローバルリーダーであるHERE Technologies(以下、HERE社)の間接所有株式の5%を取得することについて最終合意に達したと発表した。
この株式は、HERE社の現在の間接所有株主であるアウディ社、BMWグループ、ダイムラー社によって売却される予定である。
この投資に加えて、コンチネンタルは、HERE社と提携契約も締結した。その目的は、人と物の効果的な輸送のための高精度データについて、確実で簡単に入手できる技術の道を開くことである。同社は、すべての市場における自動車およびモビリティ業界のニーズをサポートするためのグローバルソリューションに焦点を置いている。
自動運転と接続されたモビリティの実現へ
コンチネンタルのCEOであるElmar Degenhart博士は、次のようにコメントした。
「デジタル地図と位置情報に基づくサービスは、将来の接続されたモビリティに向けた重要なイノベーションです。HERE社の技術を活用することによって、我々は、モビリティサービスと自動運転におけるさらなる収益性の高い成長を創成することを楽しみにしています。」(プレスリリースより引用)
また、HERE社のCEOであるEdzard Overbeek氏は、次のように述べている。
「我が社のビジョンは、すべての人のための自律的な世界を実現することです。これを達成するためには、様々な分野でお互いを補完する強力なパートナーが必要です。よって、我々は、将来のモビリティと輸送において協働する戦略的な投資家と強力なパートナーとして、コンチネンタルを歓迎します。」(プレスリリースより引用)
高度運転支援システムやデジタル地図などの技術で補完
コンチネンタルとHERE社の提携の焦点は、その共同開発プロジェクトにおいて専門知識を証明した、HDの地図を動的に整備し更新するシステムである。この新しい提携は、両社の補完的な技術を活用している。
これは、モビリティサービスとサービス業務におけるインテリジェント交通システム(ITS)ビジネスユニットからの経験と、ソフトウェアとサイバーセキュリティ、組み込みシステムの機能におけるコンチネンタルの子会社Elektrobit社のノウハウ、HERE社が持つ、高解像度デジタル地図とソフトウェア、クラウドサービスの専門知識を含んでいる。
これらにより、コンチネンタルとHERE社は、ハードウェアとソフトウェア、データとサービスにおける既存のビジネス関係を超える。また、両社は、車両の自動化とモビリティサービスにおける新しい用途と改善のために提供されるクラウド接続性、自動化された地図であるHERE HD Live Mapを使用するシステムを構築する予定である。
そして、例えば、高度運転支援システムにおける、より詳細なeHorizonを創成することを探求し、前方道路に対する非常に正確で最新のビューを、車両と運転者へ提供する。さらに、道路の車両の位置が、どのように改善され、それが動的に整備され更新されるためにどのように情報が必要かについて検討する予定である。
(画像はContinentalより)

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