世界初の量産完全電動小型トラック
ボルグワーナーは15日、世界初の量産電気小型トラックである三菱ふそうトラック・バスの「eCanter」の発売に向けて、「HVH250」電気モータと「eGearDrive」トランスミッションを供給したことを発表した。
三菱ふそうトラック・バスによると、200以上の第3世代のユニットが、都市部でテストされることとなる。
ボルグワーナーのスケーラブルな「HVH250」電気モータは、業界をリードするトルクと出力密度を実現する。また、コンパクトで軽量設計、高効率のギアトレインを採用した「eGearDrive」トランスミッションは、より少ないバッテリーのエネルギーで、バッテリー駆動の走行範囲を拡大する。
ボルグワーナー・パワードライブ・システムズの社長兼ゼネラルマネージャーであるStefan Demmerle氏は、次のように述べた。
「何年にもわたり、ボルグワーナーのエンジニアは、この画期的なプロジェクトで三菱ふそうトラック・バスと緊密に協働しています。我々は、三菱ふそうトラック・バスがパワフルで持続可能な商用車モビリティに向けて道を進みように、我が社の効果的で環境に優しい技術を提供することを嬉しく思っています。」(プレスリリースより引用)
コンパクトで高効率・高トルク
ボルグワーナーの「HVH250」電気モータは、従来の丸いワイヤ巻線の代わりに、精密形状の長方形ワイヤと複数層のインターロック「ヘアピン」を使用している。
この特許を取得した高電圧ヘアピン(HVH)技術によって、「HVH250」電気モータは、最大425Nmのトルクと700ボルトで300キロワットの電力を生み出すことを実現した。さらに、簡単に統合できるコンパクトなデザインで、95%以上というクラス最高の効率性を提供し、競合モデルと比較して、優れた連続出力を提供する。
同社のHVH電気モータシリーズは、柔軟性を持って設計され、スケーラブルなトルクと、軽車両と小型車両用途の範囲の出力を提供している。
そして、「eGearDrive」トランスミッションのコンパクトで軽量なデザインと高効率のギアトレインは、より少ないバッテリーエネルギーで、高いトルク容量を達成した。14,000rpmなでの高入力スピードに対処することに加えて、先進技術により、様々なサイズのモータの最適な加速のために幅広いギア減速比を提供している。
また、このトランスミッションで使用される材料の約99%がリサイクル可能であるため、電子ロック式のパーキングロックシステムも利用でき、持続可能性が強化されている。
(画像はプレスリリースより)

BorgWarner Press Releases
https://www.borgwarner.com/