将来のモビリティ社会に向けて
株式会社デンソーは、アメリカのベンチャー企業ActiveScaler社に出資したことを発表した。
ActiveScaler社は、AIを活用したManaged MaaS(Mobility-as-a-Service) システムを開発している企業。市場のニーズに対応したMaaSソリューションを実装するために必要な基盤技術として、カスタマイズ可能なAI対応のセキュアでスケーラブルなプラットフォーム、サービスモジュール、アプリケーションなどを提供している。
そして、デンソーは、コネクティッドビジネスや自動運転分野における開発力強化に注力しており、この出資により、サービスニーズの多様化と効率化への対応が求められるフリート事業者(タクシー・トラックなどの商用車両運用事業者)が、新しいサービスを迅速に開発し市場展開できるよう推進するとともに、将来のモビリティ社会やMaaS時代を見据えたエコシステムの実現に取り組む。
さらに、MaaSと先進的な自動車技術を融合することにより、将来のモビリティ社会に新たな価値を提供していきたい考えだ。
交通のクラウド化も含むフリート管理システムを進化
一方、ActiveScaler社は、この出資によって、MaaS運用に必要なシステムを一元的に提供するManaged MaaSシステム開発を加速する。
同社は、ソフトウエアやハードウエアのコスト増、システム統合の複雑化など、クローズドシステム特有の従来型フリート管理システムの課題を解決する、拡張性とモジュール性に優れたアーキテクチャを開発しており、さらに、ライドシェアなどの新しいモビリティサービスを手掛ける事業者のビジネスニーズにも対応した、シンプルなシステム実装を実現し、フリート事業者の新サービス開発と、持続可能な事業戦略を支援していく予定である。
(画像はデンソーより)

株式会社デンソー
https://www.denso.com/