重慶の新しい工場で生産へ
自動車部品の大手サプライヤーであるラインメタル・オートモーティブは22日、グループ子会社のPierburgグループが、最新のLiteks 4技術によるピストンについて、契約を獲得したことを発表した。
契約は4,700万ユーロを越えるライフタイムバリューとなる。また、顧客は、主要な国際自動車メーカーと中国の大手企業グループとの合弁企業である。
この軽量ピストンは、1.5リッターの排気量と約150キロワットの出力を持つ、新しい4気筒ガソリンエンジンを対象としている。
製品は、1997年に設立された、旧社名がKolbenschmidt Shanghai Pistonsという中国の合弁会社「Kolbenschmidt Huayu Piston Co. (KSHP)」が所有する重慶の新しいピストン工場で製造される。工場の建設は昨年末に完了しており、生産開始は、2021年秋の予定。
KSHPは、中国国内で、自動車エンジン用ピストンの市場をリードする企業であり、これまでの10年間で、5倍以上の生産量を達成している。重慶の大都市にある工場は、最も近代的な技術と生産設備が使用されている。
軽量で低摩擦の先進ピストンリング
ピストンリングは、アライアンスパートナーであるリケンから調達され、ピストンは、完全に組み立てられて、OEMに出荷されることとなる。ピストンの生産拠点は、KSPGとリケンの合弁会社が保有する武漢市の工場である。
この契約のために、アライアンスパートナーは、ピストンとリング、ピストンピンを含む、全体的な先進の組み立てを最適化するために協力する。完全に調整されたシステムは、摩擦が少ないのが特徴であり、順番に、消費と有害な排出を低減する。
これは、非常に軽量で低摩擦のピストンというOEMの要件を満たしている。受注が実現したもう1つの理由は、KSPGが魅力的な綜合パッケージで提供する堅牢な技術ソリューションである。
燃料消費量とCO2排出量の削減で環境保護
2006年に、KSPGは、初めて軽量ピストン「Liteks」を発売した。非常に軽量で高負荷のピストンは、市場の要件に適応するように設計されてきた。これまで、世界で1億ユニット以上が車両に搭載されている。
最新第4世代のLiteksピストンでは、高強度で高温合金、より小型で壁面が薄いものを使用することで、重量が約10%削減されている。これは、基本的なピストン構造を強化することによって実現したものである。
摩擦の低減に関しては、最新の世代は特に優れている。KSPGのテストベンチにおいてフルロードで実施されたテストでは、最大28%の改善が確認されている。このように、最新のLiteksピストンは、燃料消費量とCO2排出量の削減に関する今日の最も厳しい要件を満たしている。
(画像はプレスリリースより)

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