データによる監視「connect@rail」
ZFは10月22日、ドイツ鉄道と連携し、トレインコンポーネントの広範囲な監視システム「connect@rail」を、ディーゼル電気列車に組み込んだと発表した。
列車の状態や温度、レールの状態を管理
ドイツ鉄道は、電車の革新的な技術開発を行う「アドバンス・トレインラボ(advanced TrainLab)」を2018年11月より稼働している。ZFは、ディーゼル電気駆動の605シリーズ「ICE-TD」に、モビリティ監視「connect@rail」システムを搭載した。
システムでは、列車のボギー台車に加速度計を搭載。列車の傾斜角、作動時の温度、振動などのデータとともに、車輪とレールの接触を監視することで、レールの状態まで測定することが可能になる。
これらの測定データは、同社のIoTクラウドに転送され、デバイスを通して可視化・分析。オペレーターはリアルタイムで分析したデータを受け取り、車両や周辺インフラの状態を特定・判断することができるようになる。
モビリティと列車による利便性
乗用車通勤は好まれる交通手段だが、交通渋滞、駐車スペース、CO2排出制限の圧力などから、ドイツ鉄道は先進的な技術で列車利用の促進を図っている。
テストでは、システムによって鉄道車両と周辺全体の管理を可能にしている。故障による遅れなどをなくし、スムーズで効率良い運行を実現できれば、最終的に乗客の安全と信頼につながるとしている。
(画像はプレスリリースより)

ZFのプレスリリース
https://press.zf.com/press/en/releases/release_12099.html