EVの加速性能の改善&充電時間の短縮に寄与
日立オートモティブシステムズ株式会社(以下、日立オートモティブシステムズ)が、EV向け800V対応の高電圧・高出力インバーターの量産を開始したと、10月18日に発表している。
同インバーターには、新たに開発したパワー半導体の実装技術を採用し、同社従来製品比で2倍の高電圧化に成功。高い冷却性能も併せ持つほか、快適な加速性能と充電時間の短縮にも寄与していく。
世界的規模での環境規制にも対応 全体の絶縁設計を改善
欧州連合(EU)においては、CO2の平均排出量を2021年までに95g/km以下へ低減する必要があり、日立オートモティブシステムズのような自動車部品メーカーにも、世界規模での環境規制に対応することが求められている。
そのため、高電圧対応の絶縁放熱実装技術を搭載した直接水冷型両面冷却パワーモジュールを開発し、出力密度94.3kVA/Lを実現。またインバーター全体の絶縁設計を改善し、EVのシステム電圧の800V化に対応させた。
同社は今後も、今回のようなインバーターなど、電動パワートレイン製品ラインアップの拡充を進め、EVの普及、そしてそれに伴う世界的規模での環境保全に貢献していく。
(画像はプレスリリースより)

日立オートモティブシステムズ株式会社 プレスリリース
http://www.hitachi.com/New/cnews/month/2019/10/191018.html