農業環境をサポートするセンサー
コンチネンタルは、農業ビジネスにおける自律型農業機械への発展と確立に向けた開発を行っている。第一歩として、トラクターなど農業機械向けの「左折アシスト」が10月30日に発表された。
障害物を検知し必要に応じて警告
「左折アシスト」は、トラクターなど農業機械のドライバーに、車両左側後方の障害物を検知するシステム。ミラーとカメラだけでなく、アプリケーション市場としては希なレーダーテクノロジーを活用している。
センサーが左後方の状況、対向車の速度など最大で250メートル周辺距離の障害物をリアルタイムで検知・判断。モニターはなく緊急時のみ警告音がなり、必要最低限の情報を提供するため、ドライバーに負担をかけることはない。
トラクターの安全と農業の効率化をサポート
ドイツでは、2018年にトラクター関連による死亡事故が55名、ドイツ統計局の調べでは57%が田舎道での事故によるものと発表している。
農業用機械は一般車両と比較して死角が広く、光の加減で見えにくい状況もあることから、安全性の向上が求められている。
同社はカメラ、レーダー、センサーを組み合わせ、農作業、運搬などを自動で行うシステムの開発を進めており、2020年には360度の視野を提供するデジタルカメラシステム「ProViu 360」の生産も開始する予定だ。
(画像はプレスリリースより)

コンチネンタルのプレスリリース
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