オートマチックトランスミッションの生産
4月18日、ZFは、中国市場における商用車用オートマチックトランスミッションの拡大を目的として、北京汽車集団(BAIC)傘下の北汽福田汽車(フォトン)と合弁にて、中国浙江省嘉興市にトランスミッション工場を開設したと発表した。
フォトンは中国の商用車メーカーであり、商用車用トランスミッションの製造・販売を手掛ける。新たな工場では、中国市場向けの重型・軽型商用車用オートマチックトランスミッション(AT:自動変速機) 「TraXon」を生産する。「TraXon」により、重型・軽型商用車の自動化を促進させる。
商用車の自動化
2社は、中国市場では、今後5年間、自動運転商用車の市場潜在性は高いと予測する。
ZF会長兼執行役員のヴォルフ=ヘニング・シャイダー(Wolf-Henning Scheider)氏は、中国市場において、重型・軽型商用車用オートマチックトランスミッションの需要は非常に高まっていると説明する。
また、フォトンとの提携により、中国市場に対して最先端技術を提供でき、効率性・安全性は向上すると述べる。「TraXon」は12速で、マニュアルトランスミッションと比べ、平均燃料消費量が最大5%減となり、燃料効率は向上する。
中国でのトランスミッション生産
ZFはフォトンとパートナーシップ関係にあり、2016年末にフォトンと合弁会社2社「Foton ZF LCV Automated Transmissions」「ZF Foton HCV Automated Transmissions」を設立している。
「Foton ZF LCV Automated Transmissions」は、ZFが株式40%を所有し、軽型商用車用トランスミッションを生産する。一方、「ZF Foton HCV Automated Transmissions」は重型商用車用トランスミッションを生産し、ZF所有株式は51%である。
(画像はプレスリリースより)

ZF プレスリリース
https://press.zf.com/press/en/releases/release_7048.html