自律走行車への移行に向けて
7月18日、ZFは、革新的なシャーシコンセプト「フライングカーペット2.0」により乗車者の乗り心地・快適性が向上すると発表した。
「フライングカーペット2.0」は、ネットワーク化され、プレディクティブ機能付きシャーシである。ドライバーを含めた乗車者の乗り心地・快適性、安心感を高める。快適性・安心感は自動運転における決定的要因となり、将来、自律走行車への移行にて重要な基礎を築く。
快適性・安心感の向上
「フライングカーペット2.0」は、ダンピング、ブレーキ、ステアリングシステムを活性化させる。不快な車体の動きを防ぎ、路面のカーブ、凹凸・傾きを予測して滑らかな走行を可能にする。
また、包括的なセンサー、スマート制御アルゴリズムが備わり、プレディクティブ機能が実現される。ZFの各種アクティブ・セミアクティブシステムを組み合わせ、車体の動きを事前に予知し、不都合な動きを緩和する。
先進センサーシステム、スマートコントロールユニット、インテリジェントアクチュエータなどが統合され、システムの核はフルアクティブダンピングシステム「sMOTION」となる。「sMOTION」はアクチュエーター4つを使用し、ドライビング状況や路面状況に応じて、各ホイールのサスペンションの動きを油圧抵抗レベルにて調整し、制御する。
カーシャシー技術開発担当副社長のクリストフ・エルベルス(Christoph Elbers)博士は、完全な自動化および自動運転において、シャーシが担う役割は大きいと説明する。シャーシコンセプトの開発を進め、「フライングカーペット2.0」は車両の縦方向・横方向・垂直方向の動きを完全制御することが可能になったと述べる。
(画像はプレスリリースより)

ZF
https://press.zf.com/releases/release_10310.html