脱トヨタ依存、海外展開へ
豊田合成の荒島正社長は先月30日、Automotive News のインタビューに応じた。その中で荒島社長は、トヨタへの依存体制を脱却し、積極的な海外展開を打ち出す姿勢を明らかにしている。
トヨタ依存からの転換点迫る 海外進出には課題も
豊田合成は1949年、トヨタのゴム研究部門から派生する形で設立され、1982年からは歴代社長をすべてトヨタ出身の人物が占めるなど、トヨタとの結びつきが極めて深いサプライヤーだ。現社長の荒島氏も、トヨタで長年ヨーロッパでの事業運営に携わってきた人物である。
また現在、トヨタは豊田合成の経営権のうち43%を握り、豊田合成の全世界での売り上げは65%がトヨタとの取り引きで占められるなど、トヨタは豊田合成に対し強い影響力を持ち続けている。
しかしそのトヨタでは共通パーツを最大限活用するモジュール化に伴い、製造工程の大規模な見直しが進んでいる。また、「インドネシアやタイといった地域を除けば、海外におけるトヨタのシェアはいまだ大きいと言えず、さほど安定もしていない」(荒島社長)。
こうした現状を踏まえ豊田合成では、脱トヨタ依存へ向け海外展開を強化する方針を固めた。しかしこれまで取り引きの多くをトヨタに依存してきた同社にとって、国際的な販売網および研究開発ネットワークの不足は大きな課題だ。
豊田合成、新興市場で商機つかめるか
課題克服へ向けて豊田合成では今年4月、ダイムラーやアウディ、BMWとも取り引きがあるドイツのゴム会社、Meteor Gummiwerke K.H. Baedje GmbHを買収。同社の持つ研究開発ネットワークと海外企業の生産方法を熟知したエンジニアの加入は、豊田にとって大きなプラスだ。
加えてトヨタが主とはいえ、豊田合成はプジョーやオペルといった海外企業にもエアバッグを納入してきた実績がある。同社昨年度の売り上げのうち31%を占める内装・外装部門は、業界内で確かな地位を築いている。
荒島社長は、インドなどいまだ多くの車にエアバッグが搭載されていない国があることを引き合いに、東南アジアや中国には大きな商機があると強調。これら新興市場に対する長期的な期待感を示した。

豊田合成
http://www.toyoda-gosei.co.jp/Automotive News
http://www.autonews.com/article/20140804/OEM10/3080499