相次ぐリコール、なぜ各社はタカタを見放さないのか?
アメリカでのタカタのエアバッグに関するリコール問題はいまだに解決の兆しを見せず、自動車メーカー各社による追加リコールも相次いでいる。
(画像はイメージです/Freedigitalphotosより/by
scottchan)
しかしその一方で、各メーカーによるエアバッグの供給元切り替えについては目立った動きがみられていないのが現状だ。なぜこのような状況が起こっているのか、22日付のBusinessweekがその理由に迫った。
他社への切り替え起こらず 日本企業がタカタの支え?
今回のリコール問題で容易に想像されたのが、エアバッグ製造でタカタのライバルにあたるTRWオートモーティブ、およびオートリブへ各社が供給元を切り替えることだった。しかし、そのような動きは今のところみられていない。
これはなぜなのか。香港のアナリスト、スティーヴ・マン氏はこの理由について、各自動車メーカーがタカタを見放すことはそう簡単には起こり得ないからだと指摘している。
すなわち、日本企業のタカタはゼネラルモーターズやBMWといった海外企業はもちろん、同じ日本の自動車メーカーとも強いつながりを持っており、この繋がりの広さが同社を救っているというのである。
繋がりとコスト面から契約を維持 今後はいかに?
マン氏によると、エアバッグの供給元を切り替えるためには各種申請や新たな供給元との契約等を含め、およそ2、3年を要するという。こうした切り替え作業が企業に要求する時間とコストは、決して小さいとは言えないものだ。
これに加えて、これまでタカタは日本の自動車メーカーと長くにわたって密接な関係を築いてきた。これらを勘案すれば、とりわけ日本の自動車メーカーについて、タカタとの協力関係を維持するであろうと考えることは想像に難くない。
自動車メーカー各社は今回の問題を“おそらく一度きりの問題”ととらえており、中でも日本の自動車メーカーはタカタとの関係を維持したまま、ほとぼりが冷めるのを待つだろう、というのがマン氏の見方だ。今後自動車メーカー各社は実際にどのような判断を見せるのか、その出方が注目される。

Businessweek
http://www.businessweek.com/articles/2014-10-22/