北米の事業成長に対応
ティッセンクルップは、メキシコのプエブラに北米自動車産業のための新しいステアリング部品工場をオープンしたことを発表した。
北米における自動車生産は2014年には1700万台を計上、世界第2位の自動車市場となっており、専門家は、2020年までに最大12%上昇するだろうと予測している。
こうした成長をふまえて、ティッセンクルップは北米の部品事業に対して、2020年までに5億ユーロ以上の投資を計画し、北米の成長地域において、2020年までに全体で8億ユーロ以上を投資していく。
電気機械ステアリングシステムの需要拡大
この工場開設により、部品テクノロジービジネス事業は、自動車のステアリングコラムで世界市場のリーダーとしての地位を強化した。
また、ティッセンクルップは、ステアリング事業からの最新開発である電気機械ステアリングシステムを、重要な市場と成長の機会と見込んでいる。ますます多くの自動車メーカーが、大排気量のミッドサイズ車とコンパクトセグメントにおいて、このステアリング技術を採用していくと思われる。
電気機械ステアリングシステムは、従来のステアリングシステムよりもより高いエネルギー効率を呈し、車両に応じて最大10%の燃料節約を可能にする。また、駐車アシスト、レーンアシスト機能や距離警報システムなどの電子運転支援システムのためには必要不可欠なものといえる。
メキシコの生産拠点を強化
ティッセンクルップの最高経営責任者(CEO)である、ハインリッヒ・ヒージンガー博士は、次のようにコメントした。
「北米は我が社の総売上高の約22%を占め、すでにドイツ国外のティッセンクルップの最も重要な販売市場です。これは、アメリカにおける経済成長と製造業復活のおかげであり、我々は成長し収益を上げ続けるために、この機会を利用していきます。」(ティッセンクルップ HPより引用)
昨年度1年間の北米における売上高は90億ユーロを計上し、年度の成長率は約8%。現在、新しい工場を含めたメキシコの4拠点で自動車産業のための構成部品を製造しており、製品ポートフォリオは、エンジンやステアリング部品から、スプリング、アクスルモジュールのアセンブリのスタビライザーなど。
NAFTA地域全体のコンポーネントグループには11のサイトがあり、2013~2014年度において、16億ユーロの売上高を計上している。
マーケティングキャンペーンも
ティッセンクルップは、2015年2月プエブラに新しいフロントアクスル組立工場を開設した。また、サンノゼチャパに、2016年からアウディに供給する予定のアクスル組立工場が建設されている。さらに来年には、バヒオ地域に、新しいエンジン部品工場に対応するシリンダヘッドの生産ラインの建設を開始する予定。
さらに市場機会を活用するために、コンポーネント技術とスチールの欧州事業分野は、アメリカ自動車産業に向けた部品や新素材についてのマーケティングキャンペーンを開始した。
ゼネラルモーターズ、フォード、トヨタ、日産、ヒュンダイ、ホンダ、テスラのようなアメリカの顧客に向けて、ボディ、シャーシ、パワートレインのためのエネルギー効率、電気泳動移動と軽量化などの環境に優しいソリューションに焦点を当てた「InCar plus」研究開発プラットフォームを発表する予定である。

ThyssenKrupp Press release
http://www.thyssenkrupp.com/