危険を認識する能力が向上
HELLAは、同社が開発した、まぶしさを無くしたハイビームライトを搭載したインテリジェントLEDヘッドライトが、夜間走行時の安全性を向上させる調査結果となったことを発表した。
これは、欧州自動車部品工業会の「Light.Sight.Safety.」戦略の一環として、ギーセン工科大学が行った調査において、明らかとなったもの。
2013年に、ダルムシュタット工科大学が、飛行場の「実験室条件」の下で調査が行われたが、今回のギーセン工科大学による研究では、より実際の運転条件に近い状況での確認を行うために、ドイツ南東部ギーセンにある11キロメートルのテスト道路に沿って、段ボールで作られた歩行者や野生動物を配置し、テスト車両のドライバーは、何かを発見したらすぐに、ステアリングホイール上のボタンを押すという実験を行った。
この結果、平均時速80キロメートルで走行する場合、従来のロービームライトに比べて、まぶしさを除去したハイビームライトを使用したドライバーは、32メートルまたは1.4秒速く、危険を認識することが可能である、という結果となったのだ。
対象物を検出し照度を調整
研究では、特に秋から冬、ドライバーが暗い中で走行することが多い時期において、高性能のライトシステムを使用することの重要性を強調している。
このライトシステムでは、フロントガラスの後ろ側、バックミラーの基部に、カメラが取り付けられており、これにより、同じ車線と対向を走行する車両を検出し、ヘッドランプの制御装置にこの情報を伝達する。
そして、システムは、リアルタイムで、車両を「認識」し「避ける」ために、ハイビームライトが照らす範囲内に低い照度の領域を形成するのだ。
研究では、手動ハイビーム機能を使用するのはドライバーの5%だけであり、交通状況が許す場合でも、多くのドライバーは、ハイビーム機能を使用していない。
HELLAの照明マーケティングの専門家である、Steffen Pietzonka氏は、対向車が来た場合、ドライバーは、瞬時にロービームに切り替える必要がある理由について、こう述べている。
「ハイビームによる明るい光を使用しない方が、より便利だからです。残念ながら、時速80キロという速いスピードでは、危険がある可能性を即時に認識して反応することができません。まぶしさを無くしたハイビームライトは、ドライバーに貴重な追加の反応時間の余裕を与えるものです。」(プレスリリースより引用)
夜間の重大事故を防ぐ
夜間走行の時間が長くなる時期は、多くの道路利用者にとって、リスクが増大する。UDV(ドイツ保険会社事故調査)の発表によると、2014年には、ドイツで歩行者が死亡した事故の5分の4は、夕暮れ時や夜間に発生している。
UDVは、こうした事故の予防策として、歩行者が反射板を付けた服を着ること以外に、新しい車を購入するドライバーは、最先端の照明システムの搭載を考慮に入れることを勧めている。
(画像はプレスリリースより)

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