クラッチピストンのスプリングを統合
フェデラル・モーグル・ホールディングスの一部門であるフェデラル・モーグル・パワートレインは1日、最新技術である統合スプリングの「Unipiston」を開発したことを発表した。
デュアルクラッチトランスミッションのクラッチパックと、従来のオートマチックトランスミッションや差動制限装置に適応したこの新しい技術は、パッケージ空間を削減し、従来の「Unipiston」と同様に組み立ての複雑さも低減、クラッチシステムの設計者に対して、より大きな柔軟性とパフォーマンスを提供している。
また、多板クラッチパックのピストンにおいて重大な制約となっている軸方向の長さの要件を減らし、別々のスプリング架台を排除。これにより、オプション設計が自由にでき、より優れたばね力性能、スプリング数の削減、費用対効果のより高い材料の使用を選択することが可能となった。
フェデラル・モーグル・パワートレインの最高技術責任者(CTO)である、ジャン・マリア・オリベッティ氏は次のように述べている。
「我が社の『Unipiston』によって、業界で初めて、クラッチピストンがよりコンパクトで、より組み立てやすくなりました。革新的な最新技術である統合スプリングの「Unipiston」は、よりコンパクトで堅牢なトランスミッションの設計が可能となる、さらに大きなメリットを提供するものです。」(プレスリリースより引用)
部品数や組み立て作業工程を削減
同製品は、統合された構造によって独立したスプリングから発生する品質リスクを低減し、部品数や組み立て作業を削減するとともに、顧客の物流を簡素化。
また、トランスミッション組み立て時に、ブラインドアセンブリとなる場合には特に重要であるより堅牢なプロセスを提供するガイダンスも改善している。
フェデラル・モーグル・パワートレイン、Unipiston&ダイナミックシールの技術スペシャリストである、Cem Yoldjou氏は次のように説明した。
「新しい『Unipiston』によって、我が社の顧客が、品質上の問題となる難しい組み立て作業に着手する必要がなくなります。多くのクラッチシステムは、組み立て時の溶接作業によって閉じられており、その後の品質上の問題を解決することができなくなっています。」(プレスリリースより引用)
コストを削減しながら高性能を実現
新しい「Unipiston」は、トルク伝達を容易にするために、クラッチパックへの油圧を適用し、適応ピストンの望ましくない作動を回避する油圧室を閉鎖するバランサーピストンとして使用することも可能。
また、スプリングを統合することにより、排気筒内の部品の数は低減され、製造コストが増加せずに、必要な精度を達成することが容易となった。
新しい「Unipiston」で可能なストロークは、通常、1ミリメートル未満から数ミリメートルの範囲内である。
この技術はすでに1件の顧客で検証されており、近い将来に量産に入ることが期待されている。

Federal-Mogul Press Releases
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