ベンツEクラスのディーゼルエンジンで使用
ダイムラーと協力パートナーのHirschvogel社との協同で、KSPGグループのKolbenschmidt社により開発された自動車のディーゼルエンジン用スチールピストンは、2015年のSteel Innovation Awardを受賞した。
商用車やレーシングカーに続いて、スチールピストンは、車のディーゼルエンジンでの使用が実現した。
賞を獲得したKolbenschmidt社のピストンが初めて世界的な大規模生産におけて使用されたのは、メルセデス・ベンツEクラス(E 350ブルーテック)のV6ディーゼルであり、その後も成功の物語は続いている。
KSPG社Hardparts部門の責任者である、Alexander Sagel博士は、次のように述べている。
「我々は現在、非常に熱心な顧客がこの技術に関心を持っている状況を感じています。実際、現在ヨーロッパの次世代高負荷ディーゼルエンジンのために立てられている計画は、ほぼすべてのピストンがスチールから製造されていることを想定しているのです。」(KSPG HPより引用)
燃料消費量と排出量が大幅に削減
自動車のディーゼルエンジン用スチールピストンは、その高い性能とCO2排出量の大幅な削減が特徴。
ピストンは、最も激しく酷使されるエンジンコンポーネントであるため、消耗を削減するための対策が講じられており、また、摩擦の低減、改善された燃焼プロセスや材料の軽量化により、CO2排出量が削減されている。
スチールピストンは、その革新的なデザインと材料特性により、十分な電力備蓄と非常にコンパクトなエンジンを実現する。また、高強度な材料のおかげで、スチールピストンは、アルミニウム製品より小型で薄い隔壁を有するように設計することが可能。
このように、フィッティングスペースと軽量化の両方の利点により、圧縮されたピストンの高さは約30%減少した。
また、もう1つのスチールの利点は、アルミニウムと比較して、より低い熱膨張および低い熱伝導率を持っていることだ。
これらの機能は、着火性を高めて燃焼期間を短縮するため、エンジンの熱力学的効率が著しく強化され、燃料消費量と排出量の両方が大幅に削減される。
革新的な技術で高性能を実現
Kolbenschmidt社のスチールピストンは、鍛造で構成されており、密閉された冷媒通路を生成するという、特許取得済みの革新的な技術を用いて製造されている。冷媒通路とピストンのホットゾーン間における薄い隔壁は、効率的な冷却するための鍵となっている。
メルセデス・ベンツEクラスのV6ディーゼルエンジンにおける革新的なスチールピストンは、燃料消費量を3%以上削減することができ、ドイツ自動車業界のサプライヤーやOEM各社による、スチールと革新能力の高い要求レベルを実現している。
(画像はプレスリリースより)

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