Auto Test誌の接続性カテゴリーで表彰
コンティネンタルは、異なる種類の充電インフラへのユニバーサルソリューションであるAllCharge充電システムを開発し、それが、ドイツの自動車雑誌「Auto Test」による「Auto Test Winner2017」の「接続性」カテゴリーで特別賞を受賞したことを発表した。
コンティネンタルは、エレクトリックモビリティの技術リーダーであり、過去20年間において、多くの技術革新でこの分野を先導することに貢献してきた。
7月18日にドイツのケルンで行われた受賞式で、コンティネンタル、パワートレイン部門テクノロジー&イノベーションのヘッドであるOliver Maiwald博士は、次のようにコメントしている。
「我々は、電気自動車が広く受け入れられる場合に実用的な急速充電ソリューションの必要性を確認するものとして、この賞を受けたことを嬉しく思っています。我々は、AllChargeシステムの開発に際して、システムの専門知識の完全な広さと深さを活用してきました。我々の目的は、従来モデルが給油するのと同じくらい簡単に電気自動車を充電できることです。」(プレスリリースより引用)
パワートレインでAC/DCをスイッチング
コンティネンタルのエンジニアが実行したアプローチは、実際には非常に簡単なものだ。あらゆる種類の充電ステーションに合うように、追加の技術で車を詰め込むのではなく、パワートレイン自体を発展した充電システムへ改変したのである。そのために、異なった電圧に対してのAC/DCスイッチングがエレクトリックパワートレイン固有の特徴になっていることや、パワートレインの既存コンポーネントを活用した。
AllChargeシステムでは、電気自動車は、単相AC充電から高速DCシステムまであらゆる種類の充電ステーションを使用することができ、それぞれ電圧800ボルトと電力レベル350キロワットまで動作することができる。
また、現在可能な数値よりも最大で12倍速くフル充電ができることとなる都市のACステーションを使用した場合、そのメリットは最大となる。
さらに、出力容量の点では、実質的に上限はない。博士によれば、将来のプレミアムアプリケーションでは、5分間の350キロワットDC充電を行えば、ドライビングレンジで約150キロメートル走行できることが期待されている。
Maiwald博士は、次のように説明した。
「それが私たちの充電システムの真の可能性を示す目安です。そして、すぐにインフラを開発すれば、AllCharge技術を持つ車両は、各充電ステーションで利用可能な容量を最大限に活用することができるようになります。」(プレスリリースより引用)
外部電気デバイスにも電力供給が可能
新しい充電技術のさらなる利点は、それが双方向であるということだ。つまり、必要な場合、車両は、ラップトップから冷蔵庫までの外部電気デバイスに電力を供給する、230キロワットのオンボード電源を提供することができる。
新しい充電システムは、9月に開催されるIAAフランクフルトモーターショーで、初めて一般公開される予定。
(画像はプレスリリースより)

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