広範に利用できる安価なソリューションを
ボッシュは、Geo++、三菱電機、u-bloxと、消費市場に向けて高精度全地球航法衛星システム(以下、GNSS)測位サービスをもたらす合弁企業「Sapcorda Services」を創設することを発表した。
4社は、GNSS測位サービスのための既存のソリューションが消費市場のニーズを満たしていないことを認識しており、そして今回、システムインテグレータ、OEMメーカー、および受信機メーカーが世界的に利用可能となることや手頃な価格というソリューションの確立を促進するために協力することにしたもの。
各パートナー会社は、合弁会社Sapcorda Servicesに独自の専門知識をもたらしている。
Sapcorda Servicesは、インターネットや衛星放送を通じてグローバルに使用できるGNSS測位サービスを提供し、センチメートルレベルでの正確なGNSS位置認識を可能にする。サービスは、自動車や産業、消費者市場に高容量のサービスを提供するように設計されている。
リアルタイム補正データサービスは、公開されたオープンフォーマットで配信され、ハードウェアやシステムの受信機に結合されていない。今年後半に、さらなる情報を公開する予定。
各社の専門知識を結集
ロバート・ボッシュ社、シャシー・システム・コントロール事業部経営幹部であるJumana Al-Sibai氏は、次のように述べた。
「我々は、この合弁事業のパートナーとのコラボレーションを楽しみにしており、一緒に、自動車分野における位置センサの要件をサポートするGNSS測位サービスを作成していきます。内蔵された安全性と最高レベルの高精度で、我々は、自動運転を実現させることができるようになります。」(プレスリリースより引用)
また、Geo++の創設者兼社長であるGerhard Wübbena氏は、「オープンフォーマットを推進するSapcordaのコミットメントを持って、自動車や消費市場ソリューションにおける、各社の長年のリーダーシップが組み合わされたことは、次世代の多くのGNSSアプリケーションに向けた道を開くでしょう。」とコメントした。
自動運転や安全支援システムの確立へ寄与
三菱電機の電子システムの担当執行役員である岡村将光氏は、次のように言った。
「三菱電機は、受信機が、準天頂衛星システムを通して、日本政府の『センチメートルレベル測位補強サービス』との潜在的な相互運用性のあるリアルタイム補正データサービスを活用できる、高精度測位システムのためのボーダーレスなグローバル市場を作成することを目指しています。我々は、この合弁企業が、自動運転や安全運転支援の導入を加速すると考えています。」(プレスリリースより引用)
そして、u-bloxの共同創設者であり副社長であるDaniel Ammann氏は、GNSSサービスについて、「セキュリティや安全性、マススケーラビリティなどの主な特徴は、魅力的なビジネスモデルとオープンなアプローチと結びついて、関係するすべてのGNSS受信機メーカーにサービスを提供し、数多くの新たなアプリケーション間において大変革をもたらすだろう。」と説明した。
(画像はプレスリリースより)

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