簡単に統合できる柔軟性
マグナインターナショナルは、都市とハイウェイ両方の環境で最レベル4の自律走行能力を可能にする、完全に統合された、カスタマイズ可能でスケーラブルな自律走行センシングとコンピュータープラットフォームである「MAX4」を発表した。
MAX4は、カメラ・RADAR・LiDAR・超音波センサーを、ハイブリッド車や電気自動車を含む自動車メーカーの既存と将来のプラットフォームに、簡単に統合できるように設計されたコンピュータープラットフォームと組み合わせている。
マグナのコンピュータープラットフォームは大量生産に拡張可能で、アップグレードも可能という柔軟性があり、代替ソリューションと比べて、わずかのパワー要件とともに完全に機能する。
マグナは、自律走行プラットフォームの開発と生産における従来の問題点を克服するために、MAX4の設計においてフル車両の専門知識を活用してきた。
また、重要なことに、MAX4は、車の後部にある貨物スペースと主要な乗員スペースを占有しないなど、自動車メーカーの既存デザインとスタイリングの自由を保持している。
外装や内装のデザインを邪魔しない
マグナ社の最高技術責任者であるSwamy Kotagiri氏は、次のように述べた。
「開発の中心は、車両の外装と内装を妥協しないサブシステムを持った自律走行可能プラットフォームと、マグナの機能の幅広さを市場に示すことに力を注ぐことです。市場の準備ができた時に、レベル4技術の実現に向けて、統合と枠組みを行うための柔軟性を提供する量産対応ソリューションを開発することです。」(プレスリリースより引用)
マグナの目的の1つは、ドライバーが、ボタンを押すことで制御する、直感的で慣れているクルーズコントロールのようなユーザーインターフェースというオプションを含む、自律運転システムにドライバーが関与する方法を簡略化することである。
点灯したディスプレイは、車両が自律運転モードであることを示し、また、ドライバーがブレーキペダルや緊急ボタンでそのモードを解除することができる。
SAEの最上級レベル4を目指す
SAEインターナショナルに準拠したレベル4には、ドライバーからの入力や目的地またはナビゲーション入力保存がなくても、特定の操作設計がされた領域において、旅行の間、安全上重要な機能を実行できる車両などがある。
一方、現在、道路上のほとんどの車両は、SAEのレベル1またはレベル2に分類された、ドライバーによるアクティブな監視を必要とする自動化された機能を装備している。
マグナは、2000年代から自動車メーカー向けに自律的な技術を開発、製造してきた。最近では、旅行の92%の時間を、自律走行車両で、国境を越えた300マイルのテストドライブを行う、レベル3の自律運転機能を紹介している。
マグナは、9月に開催されるIAA 2017で、自動運転の技術を展示する予定だ。
(画像はプレスリリースより)

Magna International News Release
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