様々な支払いを自動的に
ZF Friedrichshafenは5日、十分なセキュリティのブロックチェーンテクノロジーによって、外出時に電気自動車の料金を簡単に支払うことができる「Car eWallet」を、UBSとinnogy Innovation Hubと共同開発したことを発表した。
電気自動車のドライバーにとっての主な問題は、充電サイクルが短くて長距離の走行ができないことである。ドライバーが充電スタンドを見つけたとしても、充電スタンドの種類が様々であること、また、充電カードや支払いシステムも様々であることから、多くの課題が存在する。
このような課題を克服するために、ZFは、UBSとinnogy Innovation Hubと協力して、革新的な支払いシステム「Car eWallet」を開発した。
Car eWalletにより、ユーザーは、高速道路通行料・駐車料金・充電料を支払うことができ、また、カーシェアリングや電力システムへのエネルギー供給、配達サービス料金の徴収など、モビリティ関連の多くの支払いにも対応している。
素早い充電で走行距離が増加
まず、ユーザーはPCや専用のモバイルアプリからオンラインでお金を振り込み、自分の決済限度額を決めておく。たとえば、午前中にオフィスに向かう時には、車は料金を自動的に支払うため、料金所で行列を待つ必要がなくなり、その後、ユーザーは、Car eWalletによって行われたすべての支払いトランザクションのオンラインアップデートを受け取る。
この新しいソリューションにより、すべてのユーザーはブロックチェーンに登録された充電インフラストラクチャに素早く簡単にアクセスできる。充電ステーションを使用するために、登録やログインのプロセスを別途行う必要もなく、充電ステーションで車のバッテリーを充電することができ、充電料金はCar eWalletによって自動的に支払われる。
赤信号または歩行者横断で待っている間に発生する誘導充電では、車両にわずかな電力しか与えられないが、電気自動車の走行距離を増やせば多くの電力が蓄えられる。Car eWalletは、マイクロペイメント機能により、少額の支払いを行うことができるため、「いつでもチャージ」はユーザーにとってより魅力的である。
便利なオプション機能
Car eWalletのその他の機能として予定されているのは、料金を受け取って、車両への第三者アクセスを許可することである。使用しない時にカーシェアリングの車両を駐車場に置くのは無駄なので、その代わりに、Car eWalletは第三者の車両利用を可能にし、カーシェアリングの手数料を受け取るのだ。
Car eWalletはまた、ドライバーではない第三者への車両へのアクセスも許可する。たとえば、Car eWalletユーザーは、特定の認証コードがスキャンされると、駐車している車のトランクを開くことができるため、パッケージを車両に直接配達してもらい、トランクに置くとすぐに車両への不正アクセスを禁止することができる。
さらに、Car eWalletは、インテリジェント電源システムに統合することもできる。将来、インテリジェント電源システムは、車内のブロックチェーンテクノロジーを使用して、システムで利用可能な再生可能エネルギーに応じて充電プロセスを制御し、ユーザーにより許可されていれば、自動車は電力供給システムにエネルギーを戻すことも可能になる。
ZFと、UBSとinnogy Innovation Hub、Carの3社は、2017年に、eWalletの実地試験を計画している。
(画像はプレスリリースより)

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