より安全な自律走行を
ZFは1月6日、自立走行の安全性を高めるためスーパーコンピュータと統合された強力なセンサーシステムを発表。高精度な周辺環境のリアルタイム検知、信号処理を行う。
環境変化や交通状況に対応したツール
このシステムはフルレンジレーダー、ソリッドステートLiDAR、カメラ、そして音響センサーのセット。ソフトウェアは、検出と分類のツールとアルゴリズム、そしてZF ProAI中央制御装置が内蔵された設計だ。
XFが新しく開発した高解像度フルレンジレーダーは、車両の正面に取り付けられ、速度、距離、角度分解能、および高さの4つを検知。レーダーは悪天候や視界が悪い状況でも機能する。
ソリッドステートLiDARは3Dモデルの作成も可能で、ソフトウェアツールと組み合わせ複雑な交通状況や照明環境でも歩行者や小さな物体、空きスペースを認識できる。
視覚・聴覚で状況を把握、情報提供も
車載カメラは最大12台、車両の周囲を360度見渡すことができるほか、内部カメラも設置。またサイレンなどの音響検出も自動で行われ、緊急車両が接近しているか、どの方向から来るか、どの方向へ移動するべきかなどの情報提供も行う。
極端な温度変化や振動などの環境変化にも対応できるシステムで、ヨーロッパで行われている自動車安全テスト・新車アセスメントプログラム(NCAP)など安全規格の制定にも役立てることができる。
(画像はプレスリリースより)

ZF Friedrichshafenのプレスリリース
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